外装やアームの交換は可能ですが、内部基板にヒビや損傷がある場合は修理不可と判断されます。基板損傷の有無は外見では判断できず、実際に飛行させて確認する必要があります。
回答
基板が損傷している場合の判断
- 基板にヒビが入っている場合、交換した時点では正常に動作しても修理後の運用で故障する可能性が高く、品質を保証できないため修理不可と判断されます。
- ジンバルカメラ、アームモーター、ジンバルサポートなどの部品を交換しても、基板が損傷していれば今後の運用に不安が残ります。このため部品交換ではなく機体交換が選択肢になります。
- ボディ(外装)は部品としての交換ができないため、ボディに入ったクラックは接着剤などである程度補強できるものの、クラック自体は残ったままになります。
- コア基板の交換に踏み込む場合は、機体を交換したほうが結果的に安価になります。
修理着手後に基板損傷が判明した場合
- 修理取りやめ。機体はある程度分解した状態での返却、または受託先での引き取りとなり、費用は診断料と送料のみ。
- 新品機体への交換。
基板損傷の切り分け方法
正常動作するデモ機をドナーとして各種基板を相互に交換し、飛行または動作させて比較する方法で切り分けます。下方ビジョンセンサーはメイン基板に実装されている部品のため、デモ機とセンサーを入れ替えても症状が変わらない場合は基板側の破損と判断されます。電源側の基板交換で復旧する例もまれにあるため、そちらも併せて確認します。
基板は焦げ・変色・目視できるクラックや部品破損があれば原因を特定できますが、内層断線やビア不良のように目視できない損傷の場合は状況からの推測にとどまり、断定が難しくなります。メイン基板は電源供給と機器全体の接続を担うため、起動不安定・キャリブレーション不可・ペアリング途絶など多様な不具合が同時に発生し得ます。
うまくいかない場合の切り分け
| 症状 | 確認すること | 結果と次の手 |
|---|---|---|
| 墜落後に起動不安定・キャリブレーション不可・ペアリング途絶が同時に出る | 同一条件で飛行させたとき、毎回同じ症状が出るか | 毎回同じ症状ならソフト側の可能性。モーターが止まるパターンと回り続けるパターンなど複数の症状が出る場合はハード(基板)異常の可能性が高い |
| 基板に外観上の異常が見当たらない | 焦げ・変色・クラック・部品破損の有無 | いずれも無い場合でも基板不良のことは多い。内層断線やビア不良は目視できないため、ドナー機との交換による切り分けが必要 |
| 下方ビジョンセンサーエラーが消えない | 正常機とセンサーを相互に入れ替えたときの挙動 | 正常機側が動き当該機側がエラーのままなら、センサーが実装されたメイン基板の破損と判断される |
| 室内で後進操作をしても前方に流れる/戻る際に止まらず壁に接触する | 飛行場所が屋内かどうか | 室内で起きやすいマルチパスの影響の可能性が高い |
前提条件・注意事項
- 修理可否は個体の破損状況により個別に判定されます。受領後の診断結果に基づく見積が前提となります。
- 機体には衝撃を緩和するダンパー等の仕組みは備わっていません。
- 修理不能と判断された場合は、機体の廃棄または返送のいずれかを選択できます。必要に応じて修理不能証明書の発行も可能です。
- 費用は構成・破損状況・時期により変動するため、個別見積となります。
次にできること
製品情報やサポート窓口を確認できます。解決しない場合は、この記事を元にご相談ください。