成果物の品質は、
シャッターを切る前に決まる。
Gremsy T3V3
写真測量のオルソ画像も、構造物点検の変状写真も、ブレた1枚は後工程で取り返せません。 T3V3 は自重1.2kgで最大1.7kgのカメラを支える3軸スタビライザーです。 マッピングモードで直下を出し、±0.02°で保持し、AUXポートから撮影タイミングを機体側と揃える。 必要な精度を、飛ばす前の構成で作ります。
Workflow
成果物から逆算すると、ジンバルの役割がはっきりする
写真測量・構造物点検のワークフローで、T3V3 が効くのは前半の3工程です。 ここで作り込めなかった品質は、後工程のソフトウェアでは回復できません。
マッピングモードで直下を出す
ワンステップで真下(ナディア)から0〜90°まで振れます。飛行のたびに角度を追い込む手間がなく、コース間で画角条件が揃います。
±0.02°で保持する
32bitアーキテクチャの gMotion コントローラーが、センサー処理とモーター補正を毎秒最大2,000回更新。低速シャッターや望遠側でも像を止めます。
撮影タイミングを機体と揃える
AUXポートはS1〜S9の9信号に対応。外部トリガー(Seagull #REC 等)と組み合わせて、シャッター・録画開始停止・ズームを制御できます。
必要GSDと対象物、お使いのカメラをお知らせいただければ、T3V3 で成立する構成かどうかを確認して回答します。
構成を相談するWhy T3V3
「載せたいカメラ」から機材を組める
カメラ一体型のペイロードは、カメラを変えたければ機材ごと買い替えになります。 T3V3 はカメラを載せる側のジンバルです。すでにお持ちの機材資産を、必要な機体に載せ替えて使えます。
1|自重1.2kgで1.7kgを積む
ペイロード比 1.42。ミラーレス一眼はもちろん、PhaseOne iXM 50/100(80mmレンズ以下)のような中判カメラまで搭載できます。
2|機体メーカーを選ばない
ArduPilot/PX4 に MAVLink Gimbal Protocol V2 で接続。Pixhawk・CubePilot 系のフライトコントローラーを積んだ機体であれば、自作機・国産機を含めて構成できます。
3|制御を自社システムに組み込める
gSDK が公開されており、地上局や自社アプリからジンバルを制御・監視できます。定型の点検フローを自動化したい場合の土台になります。
| 比較の観点 | Gremsy T3V3 | Gremsy T7 | Gremsy Pixy U |
|---|---|---|---|
| 自重 | 1,200g | 1,860g | 465g |
| 最大搭載重量 | 1,700g | 3,175g | 465g |
| ペイロード比 | 1.42 | 1.71 | 1.00 |
| 想定するカメラ | ミラーレス一眼、中判(PhaseOne iXM)、サーマル(WIRIS) | より重いカメラ・レンズ構成 | 小型カメラ・軽量ペイロード |
| 制御 | 共通:gSDK/MAVLink Gimbal Protocol V2/S-BUS・PPM・Spektrum・CAN | ||
搭載したいカメラとレンズの合計重量が1.7kgに収まらない場合、または重心がカメラケージ(奥行100mm×幅152mm×高さ120mm)に入らない場合は、上位機の T7 をご案内します。 逆に軽量な構成であれば Pixy U で足ります。どれが適切かは、カメラ型番とレンズをお知らせいただければ判断します。
T3V3・T7・Pixy U のどれが適切か、カメラとレンズの構成から選定します。
ジンバル選定を相談するCameras
搭載できるカメラ
メーカーが公表している適合カメラです。この一覧が全てではありません。 掲載のない機種でも、重量1.7kg以内かつカメラケージ(奥行100×幅152×高さ120mm)に収まれば搭載できる可能性があります。ご相談ください。
中判・産業用
- PhaseOne iXM 50/100(80mmレンズ以下)
- WIRIS(サーマル)
- UMC-S3CA
構造物点検の高解像度撮影・熱画像用途。専用の電源/制御ケーブルが用意されています。
ミラーレス・一眼
- Sony A7S(mk I〜II)/A7R(mk I〜IV)
- Sony A9(mk I〜II)/A6000 シリーズ
- Nikon D810/D800/Z シリーズ
- Canon 5D(Mk I〜IV)
- Panasonic GH3/GH4/GH5/GH5s
- FUJIFILM X-T シリーズ
搭載の可否を決める3条件
- カメラ+レンズの合計が 1,700g 以内
- カメラケージ 奥行100×幅152×高さ120mm に収まる(奥行は重心から計測)
- 重心をケージ内で調整できる(チルト前後・上下の調整機構あり)
レンズを含めた実測値でご相談ください。
Integration
機体への組み込み
T3V3 は完成品の機体に付属するものではなく、機体側の設計と合わせて組み込むコンポーネントです。 接続・電源・取り付けの3点を、導入前に確認します。
接続・制御
- MAVLink Gimbal Protocol V2 対応
- ArduPilot/PX4
- Pixhawk/CubePilot 系フライトコントローラー
- 物理I/F:CAN/UART(COM)/S-BUS/Spektrum/PPM/USB 2.0
- gSDK(外部システムからの制御)
電源
- 入力 15〜52V(機体のフライトバッテリーから直結)
- クイックリリース内の14.5Vレギュレーターで安定化
- カメラ・アクセサリー向けに 14.5V/2A を出力可能
- 消費電流:静止時300mA/動作時600mA/拘束時3.5A(いずれも14.5V換算)
取り付け
- HDMIハイパークイックリリース(差してひねるだけ)
- 機体側取付パターン:32mm角・M3ネジ
- ダンピングシステムは別売。12mmデュアルカーボンロッドを持つ機体に対応
- HDMI映像はクイックリリースを通してパススルー
お使いの機体・フライトコントローラー・カメラの3点をお知らせいただければ、接続構成図ベースで可否をお答えします。
接続構成を確認するHardware
現場で効く設計
研究室ではなく、風と気温と時間制限のある現場で運用するための設計です。
2秒で起動
起動のたびにホームポジションを手動設定する必要がありません。取り付けから運用開始までワンステップ。
ヒーター付き温度制御IMU
3軸加速度・3軸ジャイロのIMUを加熱・温度制御し、アルミケースで保護。気温変化のある現場でも姿勢基準が安定します。
内部配線
ケーブルを個別に取り回す必要がなく、断線・引っ掛かりのリスクと現場での組み立て時間を削減します。
HDMIパススルー
カメラのHDMI出力をクイックリリース経由で機体側へ。抜き差しを繰り返しても信号を維持するフローティングコネクター。
Support
組み込んで、飛ばせるところまで
ジンバル単体では成果は出ません。機体・カメラ・地上局を含めた構成の設計から、国内での保守までを SkyLink Japan が担当します。
1|構成の確認
成果物の要求精度、カメラとレンズ、機体とフライトコントローラーを確認し、成立する構成を設計します。
2|搭載検証
実際の機体への取り付け、重心とバランス調整、飛行時間・電力への影響を確認します。
3|設定・トレーニング
gTune によるチューニング、フライトコントローラーとの連携設定、撮影トリガーの設定手順まで引き継ぎます。
4|国内保守
修理・定期点検を国内窓口で。運用を止められない現場向けのサポートプランもご用意しています。
Specifications
技術仕様
記載値はメーカー公表値です。改良により予告なく変更される場合があります。
基本仕様
| システムタイプ | 3軸カメラスタビライザー(デジタルジャイロ安定化) |
|---|---|
| ジンバル本体重量 | 1,200g |
| 最大搭載重量 | 1,700g |
| 本体サイズ(W×D×H) | 237 × 184 × 288 mm |
| カメラ搭載スペース(W×D×H) | 152 × 100 × 120 mm ※奥行はカメラの重心位置から計測 |
| 材質 | アルミニウム+樹脂 |
| 角度振動範囲 | ±0.02° |
| コントローラー | Gremsy gMotion(32bit・センサー処理/モーター補正 最大2,000回/秒) |
| IMU | 3軸加速度+3軸ジャイロ/ヒーター内蔵・温度制御/アルミケース保護 |
| 動作温度 | 0℃ 〜 50℃ |
可動範囲・動作モード
| 制御可動範囲 | パン ±345°/チルト ±120°/ロール ±45° |
|---|---|
| 機械的可動範囲 | パン ±345°/チルト ±150°/ロール +80°〜-264° |
| 最大制御回転速度 | パン・チルト・ロール 各 180°/秒 |
| シングルオペレーター制御 | ロックモード/フォローモード/マッピングモード/反転モード |
| デュアルオペレーター制御 | S-BUS/Spektrum/PPM |
電源・インターフェース
| 入力電圧 | 15V 〜 52V(クイックリリース内の14.5Vレギュレーターで安定化) |
|---|---|
| 補助電源出力 | 14.5V/2A(カメラ・アクセサリー向け) |
| 消費電流 | 静止時 300mA(14.5V)/動作時 600mA(14.5V)/拘束時 3.5A(14.5V) |
| 接続インターフェース | USB 2.0/CAN/UART(COM)/S-BUS/Spektrum/PPM/AUX/Micro HDMI |
| AUXポート | S1〜S9 の9系統(各最大0.25A)。AV信号・カメラトリガー等の外部機器接続用 |
| 制御プロトコル | MAVLink Gimbal Protocol V2/gSDK |
| 対応オートパイロット | ArduPilot/PX4 |
| 対応フライトコントローラー | Pixhawk/CubePilot 系 |
| クイックリリース | HDMIハイパークイックリリース(回転ロック式・HDMI/電源一体) |
| 機体側取付パターン | 32mm角・M3ネジ |
| 設定ソフトウェア | gTune Desktop(Windows) |
ダンピングシステムは別売です(12mmデュアルカーボンロッドを持つ機体に対応)。 ArduPilot と MAVLink で連携する場合、ジンバル側のファームウェアのバージョンに条件があります。導入時にこちらで確認・更新します。
FAQ
よくあるご質問
導入前によくいただく質問をまとめました。ここにない条件はお問い合わせください。
手持ちのカメラが載るかどうか、どう判断すればいいですか?
どの機体に取り付けられますか?
DJI の機体に載せられますか?
シャッターはジンバルから切れますか?
PhaseOne iXM は載りますか?
寒冷地でも使えますか?
設定用のソフトウェアは何を使いますか?
故障時の修理は国内で対応できますか?
カメラ・機体・成果物の3点をお聞かせください
「このカメラが載るか」「この機体に組み込めるか」「この精度の成果物が出せるか」—— 条件をいただければ、T3V3 で成立するかどうかを含めて回答します。別の構成が適切な場合はそう申し上げます。