Matriceシリーズの機体下部にDJI Zenmuse L2を搭載した状態

ZENMUSE L2 / AERIAL LiDAR PAYLOAD

点群取得から後処理まで、
DJI一体型の航空LiDAR。

LiDAR・高精度IMU・4/3型RGBカメラを統合。現場で取得状況を確認し、DJI Terraで処理へ。

Zenmuse L2は機体ではなく、Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKに搭載するLiDARペイロードです。フレームLiDAR、独自の高精度IMU、4/3型CMOSのRGBマッピングカメラを1台に統合し、DJI Terraと組み合わせて点群の取得から後処理までを1つのワークフローで扱えます。SkyLink Japanは、機体・RTK・処理環境・講習までを含めた構成でご提案します。

画像:DJI公式

30-SECOND GUIDE

30秒で分かる、Zenmuse L2。

L2がやっていることは4つです。この流れが分かれば、自社の業務のどこに入るかを判断できます。

1

レーザーで
点群を取る

905 nmのレーザーを照射し、反射までの時間から地表や構造物の3次元座標を取得します。1つの発射に対して最大5リターンまで記録できます。

2

IMU・RTKの情報と
組み合わせる

機体の位置と姿勢を高精度IMU(更新200 Hz)とRTKで押さえ、点群を地理座標に載せます。RTKがFIX状態であることが前提です。

3

RGBカメラで
色を付ける

4/3型CMOS・有効画素数20 MPのマッピングカメラが、点群への着色と2D/3D RGBモデル用の写真取得を担います。

4

DJI Terraで
処理する

取得データをDJI Terraに取り込み、軌跡計算・精度最適化を経て標準フォーマットの点群を出力します。グラウンドポイント分類やDEM出力もここで行います。

L2は「ドローン」ではありません。
Zenmuse L2はペイロード単体の製品です。運用にはMatrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKいずれかの機体、RTKによる測位、そして後処理環境(DJI Terra)が別途必要になります。

WHERE IT FITS

このような現場・要件で検討されています。

DJIが公式に挙げる適用分野(測量・マッピング、電力、林業、インフラ管理ほか)のうち、SkyLink Japanで対応範囲を確認できるものを掲載しています。

植生を含む地形の計測

樹木に覆われた斜面や法面で、写真測量では届きにくい地表面の情報を取得したい場合。ただし透過は保証されるものではありません注6

造成・土量の把握

造成地・堆積場などの現況を定期的に取得し、断面や土量の検討材料にしたい場合。

線形・インフラ

道路・河川・堤防などの線形構造物を、飛行帯ルートで効率よく取得したい場合。

森林

樹高・林相の把握や森林調査。非反復スキャンモードは、より多くの構造情報を取得できるモードとしてDJIが森林調査を挙げています。

送電線・配電線

送電線フォロー機能により、半自動での飛行とデータ収集に対応します。対象は電圧10 kV以上の送電線・配電線で、400 V級や通信・放送ケーブルでは認識が保証されません注8

このページで扱わないこと

L2は写真測量カメラではありません。高解像度の写真からオルソや3Dモデルを作ることが主目的であれば、Zenmuse P1などの写真測量カメラをご検討ください。また、公共測量への適合可否は要求仕様・精度管理方法・年度の基準により変わるため、本ページでは断定していません。

送信機を操作する作業者と、山間部の上空を飛行する計測用ドローン
推奨動作高度は30〜150 mです注3。現場ごとの飛行許可・承認、離着陸場所、基準点の配置は別途ご確認ください。画像:DJI公式

SYSTEM

L2のシステム構成。

「L2が担う部分」と「別途必要な部分」を分けて整理します。見積の抜け漏れは、たいていこの切り分けを曖昧にしたときに起きます。

DJI Zenmuse L2のLiDAR受光窓と、その下にある4/3型RGBマッピングカメラのクローズアップ

L2に内蔵

フレームLiDAR

  • レーザー波長905 nm、クラス1(IEC 60825-1:2014)
  • レーザーパルス放射周波数240 kHz
  • ビーム発散角 水平0.2 mrad/垂直0.6 mrad
  • スポットサイズ 100 mで水平4 cm×垂直12 cm(FWHM)

L2に内蔵

高精度IMU

  • IMU更新頻度 200 Hz
  • 加速度計 ±6 g/角速度計 ±300 dps
  • 水平位置精度 1 cm+1 ppm(RTK FIX時)
  • RTK測位精度 1.5 cm+1 ppm(RTK FIX時)

L2に内蔵

RGBマッピングカメラ

  • 4/3型CMOS、有効画素数20 MP、画素サイズ3.3×3.3 μm
  • 35 mm判換算24 mm、FOV 84°、F2.8〜11
  • メカニカルシャッター 2〜1/2000秒、シャッター寿命20万回
  • 画像サイズ 5280×3956

L2に内蔵

3軸ジンバル・筐体

  • 3軸(チルト/ロール/パン)、角度ぶれ範囲0.01°
  • 着脱式DJI SKYPORT
  • 155×128×176 mm/905±5 g/28 W(標準)・58 W(最大)
  • 動作環境温度 −20℃〜50℃、保護等級IP54注4

別途必要になるもの

機体

Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK。搭載できるポートに条件があります注5

RTK測位

機体のRTKがFIX状態であることが前提です。現場条件によりRTKベースステーションの設置やPPK処理を検討します。

DJI Pilot 2

ウェイポイント/エリア/飛行帯の3種類のルート計画、点群ライブビュー、タスク品質レポートの生成を担います注7

DJI Terra

後処理環境。軌跡計算、点群精度の最適化、グラウンドポイント分類、DEM出力、精度コントロール/チェックを行います。

microSDカードは連続書込速度50 MB/s以上かつUHS-Iスピードクラス3以上、最大容量256 GBまでが対応条件です。

POINT CLOUD QUALITY

点群品質を支える機能。

それぞれの仕様が、現場での何を決めるのかとセットで整理しました。

検知範囲

250 m(反射率10%、100 klx)/450 m(反射率50%、0 klx)注3対地高度の上限ではなく、対象の反射率と明るさで変わる値です。推奨動作高度は30〜150 m、最小検知範囲は3 m、最大検知範囲は500 mとされています。

レーザースポット

100 mで水平4 cm×垂直12 cm。スポットが小さいほど細い対象を分離しやすくなります。ビーム発散角は距離100 mごとに直径が6 cm拡大する計算です。

最大5リターン

1つのレーザーパルスが樹冠・枝・地表など複数の面に当たったとき、最大5つの反射を記録します。植生下の地表面を拾える可能性を高める仕組みで、取得を保証するものではありません注6

2つのスキャンモード

反復スキャン=より均一で正確な結果が得られ、高精度マッピングの要件に対応。非反復スキャン=透過性が高く、より多くの構造情報を収集でき、DJIは送電線点検・森林調査を適したシナリオとして挙げています。FOVは反復が水平70°×垂直3°、非反復が水平70°×垂直75°です。

点群出力レート

シングルリターン 最大240,000点/秒、マルチリターン 最大1,200,000点/秒。飛行速度・高度と合わせて点密度と作業効率を決めます。

測距精度

2 cm @150 m(RMS 1σ)。150 m離れた反射率80%の対象物を25℃環境で測定した参考値です。システム全体の精度とは別の指標です。

リアルタイム点群表示

飛行中に取得状況を確認でき、反射率・高低差・距離・RGBのカラーコーディングに対応。ただしライブビューと再生はスパース表現で、DJI Terraで再構築したモデルとは点数・精度が一致しません。

タスク品質レポート

点群データ収集後にDJI Pilot 2が自動生成し、現場で結果を確認できます。ウェイポイント/エリア/飛行帯のルートでのみ生成に対応します注7

点群モデルの再生・マージ

取得後にアルバム内で3D点群モデルを表示でき、複数回の飛行で取得したモデルをマージできます。操作は機体とL2が接続された状態で行います。

送電線と周辺地形を取得した点群と、その断面を拡大表示した画面
点群の見え方は、反射率・高低差・距離・RGBのカラーコーディングで切り替えられます。画像:DJI公式

NUMBERS & CONDITIONS

公称精度・計測効率と、その成立条件。

以下はいずれもDJIのラボ環境で特定の条件下に測定された公称値であり、保証値ではありません。数値だけを切り出さず、必ず条件とセットで扱ってください。

項目 公称値 測定条件(要約)
システム精度 水平 5 cm/垂直 4 cm注1 Matrice 350 RTKに搭載、DJI Pilot 2のエリアルート、IMUキャリブレーション有効、RTK FIX、反復スキャン、相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ−90°、直線区間1500 m以下、露出した硬質地盤のチェックポイント、DJI Terraで点群精度最適化を有効。最適化を無効にすると水平は8 cm
1フライト計測面積 2.5 km²注2 Matrice 350 RTKに搭載、飛行速度15 m/s、飛行高度150 m、サイドラップ率20%、IMUキャリブレーション有効、標高最適化オフ、地形フォローオフ。
検知範囲 250 m(反射率10%、100 klx)
450 m(反射率50%、0 klx)注3
レーザー光線の直径より大きい平面対象物に直角入射、大気の可視性23 km。複数対象に当たると到達範囲は短くなる。最大検知範囲は500 m、最小検知範囲は3 m。
測距精度 2 cm @150 m(RMS 1σ) 150 m離れた反射率80%の対象物、環境温度25℃。
推奨動作高度 30〜150 m DJI公式FAQに記載の推奨値。

結果を左右するのは、機材だけではありません。

実際に得られる精度は、対象物の反射率、日照、飛行高度と速度、サイドラップ、RTKの状態、基準点・検証点の配置、後処理の設定によって変わります。上の公称値は、これらを整えたラボ条件での値です。要求精度がある案件では、事前に精度管理の方法を決めてから機材構成を決めてください。

機体による精度差について

DJI公式FAQでは、RTKがFIX状態であれば、Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKのいずれに取り付けても精度差はないとされています。ただし搭載ポートには条件があり、これを外すとマッピング精度が低下します注5

公共測量への適合可否は、要求仕様・精度管理・年度の基準によって変わります。本ページでは適合を断定していません。案件ごとにご確認ください。

FROM DATA TO DELIVERABLES

得られるデータと、成果へのつなげ方。

機材の導入と、最終成果物の作成は別の工程です。どこまでを自社で行い、どこからを外部に出すのかを最初に決めておくと、構成がぶれません。

1

現場で取得するもの

  • 点群(LiDARの生データ)
  • 写真、IMUデータ、GNSSデータ、キャリブレーションファイル
  • RTCMデータ、PPKシグネチャーファイル
  • 点群品質レポート、リアルタイムPOSソリューションデータ
2

DJI Terraで出力できるもの

  • 点群モデル:PNTS/LAS/PLY/PCD/S3MB
  • トラジェクトリー:sbet.out/sbet.txt
  • グラウンドポイントの分類
  • 数値標高モデル(DEM)
  • 精度コントロール/チェック(現地座標系に対応)
3

ここから先は別工程

断面図、等高線、土量計算、図面化、成果品の様式合わせなどは、DJI Terraの出力を入力として別のソフトウェア・体制で行う工程です。SkyLink Japanでは解析業務そのもののご相談も承っていますが、対応範囲と条件は案件ごとに異なります要確認

樹林と河川を含む地形を上空からLiDARでスキャンしている模式図
樹木に覆われた地形では、最大5リターンと非反復スキャンが地表面の情報を拾える可能性を高めます。取得可否は樹種・林相・季節・飛行条件によって変わります注6。画像:DJI公式

L2 OR L3

L2とL3の選び分け。

最初に効いてくるのは性能差ではなく対応機体です。Zenmuse L3はMatrice 400専用で、L2はMatrice 400に加えてMatrice 350 RTK/Matrice 300 RTKにも搭載できます。既存機を活かす前提ならL2、機体から新規に揃えるなら両方が候補になります。

項目 Zenmuse L2 Zenmuse L3
対応機体 Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK(M300 RTKはDJI RC Plusが必要) Matrice 400のみ(Zenmuse L3シングルジンバルコネクターが必要)
レーザー波長 905 nm 1535 nm
検知範囲 250 m(反射率10%、100 klx)/450 m(反射率50%、0 klx)注3/最大500 m 700 m(反射率10%、350 kHz)/950 m(反射率10%、100 kHz)/2000 m(反射率80%、100 kHz)/既定の最大900 m
最小検知距離 3 m 10 m
公称システム精度 水平5 cm/垂直4 cm(相対高度150 m)注1 高度120 m:垂直3 cm/水平4 cm(RMSE)
高度300 m:垂直5 cm/水平7.5 cm(RMSE)
リターン数 最大5 4/8/16(パルスレートにより変動)
スキャンモードとFOV 反復(水平70°×垂直3°)/非反復(水平70°×垂直75°) 直線(水平80°×垂直3°)/米印形・非反復(水平80°×垂直80°)
RGBカメラ 4/3型CMOS 20 MP、35 mm判換算24 mm、FOV 84° 4/3型CMOS 1億画素、35 mm判換算28 mm、デュアル構成で合成水平FOV 107°
サイズ/重量 155×128×176 mm/905±5 g 192×162×202 mm/1.60 kg(ジンバルコネクター145 gを含まず)
消費電力 28 W(標準)/58 W(最大) 64 W(標準)/100 W(最大)
記録メディア microSD(最大256 GB) CFexpress Type B(連続書込1500 MB/s)
保護等級 IP54注4 IP54注4
後処理 DJI Terra DJI Terra/DJI Modify

この表の数値を、そのまま優劣として読まないでください。

L2とL3では精度の測定高度・機体・基準局・表記方法(システム精度とRMSE)が異なります。検知範囲もL2は反射率と照度、L3は反射率とパルスレートという別条件での値です。同じ土俵の比較ではないため、実際の選定は「必要な成果」「対地高度」「現場規模」「既存機体」「処理環境と体制」「予算」から行ってください。

L2が向きやすいケース

Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKを既に運用している。対地高度150 m前後で足りる。造成・林地・線形などの中規模現場が中心。機材重量と消費電力を抑えたい。

L3を検討するケース

機体から新規に揃える。より高い対地高度や長い検知距離が要件になる。高解像度のRGBを同時に必要とする。

迷う場合

現場条件と必要成果を伺えば、どちらが要件を満たすか一緒に整理します。M400 × L3のページもあわせてご覧ください。

PACKAGE & SUPPORT

導入構成と支援。

機材の購入だけでなく、「誰が飛ばし、誰が処理し、誰が直すか」まで含めて構成します。

構成として検討する項目

  • 機体(Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK)
  • ペイロード(Zenmuse L2)
  • 送信機(Matrice 300 RTKで運用する場合はDJI RC Plus)
  • RTK環境/基準局・PPK運用要確認
  • バッテリー・充電機材要確認
  • microSDカード(連続書込50 MB/s以上・UHS-I U3以上、最大256 GB)
  • 運航ソフトウェア:DJI Pilot 2
  • 後処理ソフトウェア:DJI Terra要確認
  • 解析用PC(点群処理に耐える構成)要確認
  • 操縦者・処理担当者向け講習要確認
  • 保守・点検・修理対応要確認
  • 初回案件の運用支援要確認

要確認の項目は、提供条件・費用・対応範囲が案件ごとに異なります。構成のご相談時に個別にご回答します。

搭載ポートの条件は、精度に直結します。

Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKで使う場合、L2はシングル下向きジンバルコネクターにのみ取り付けでき、機首を向いた状態で機体下部右側のUSB-Cポートに接続する必要があります。これを外すとマッピング精度が低下します。
Matrice 400で使う場合、シングル下向き、またはデュアル下向きジンバルコネクターの任意のポートに取り付けられます。ただしデュアルコネクターに他のペイロードを同時搭載すると、L2のマッピング精度が低下します注5

Zenmuse L2と刻印された収納ケースを開こうとしているところ
IP54は管理されたラボ環境でIEC60529基準により達成された値です。通常の使用や摩耗により保護レベルは時間とともに低下します注4。画像:DJI公式

HOW WE WORK

導入までの流れ。

STEP 1

要件整理

必要な成果、対象地の条件、要求精度、精度管理の方法、体制を伺います。

STEP 2

データ確認・デモ

取得データやサンプルの確認。実施条件は個別にご相談ください。要確認

STEP 3

構成選定

機体・RTK・ソフトウェア・解析環境を含めて構成を決めます。

STEP 4

お見積り

構成が固まった段階で、機材・講習・保守を含めてご提示します。

STEP 5

導入・講習

納品と、飛行・処理の講習。内容・日数は構成により異なります。要確認

STEP 6

初回運用支援

最初の案件で、取得から処理までの立ち上げを支援します。要確認

OFFICIAL & RELATED

最新資料と、
取得方法を比較。

導入前にZenmuse L2の最新版マニュアルと運用動画を確認し、必要な成果物、対象面積、植生、処理環境からLiDAR・写真測量構成を比較します。

※仕様、対応機体、処理ソフトウェアの要件は更新される場合があります。正式な構成は、最新のDJI公式資料、現場条件、必要成果物を確認して確定します。

FAQ

導入前に、よくあるご質問。

Zenmuse L2だけで点群を取得できますか。

できません。Zenmuse L2はペイロード単体の製品で、Matrice 400、Matrice 350 RTK、Matrice 300 RTKのいずれかの機体に搭載して使用します。あわせてRTKによる測位、飛行計画と点群ライブビューのためのDJI Pilot 2、後処理のためのDJI Terraが必要になります。

Zenmuse L2とZenmuse L3はどう違いますか。

まず対応機体が異なります。L3はMatrice 400専用で専用のシングルジンバルコネクターが必要ですが、L2はMatrice 400に加えてMatrice 350 RTKとMatrice 300 RTKにも搭載できます。仕様面ではレーザー波長(L2が905 nm、L3が1535 nm)、検知範囲、リターン数、スキャンモード、RGBカメラの画素数、重量と消費電力、記録メディアが異なります。ただし両者は精度の測定高度や表記方法、検知範囲の測定条件が異なるため、公称値を単純に並べて優劣を判断することはできません。現場条件と必要な成果からご相談ください。

Zenmuse L2とZenmuse P1はどう違いますか。

取得の仕組みが根本的に異なります。L2はレーザーで直接3次元の点群を取得するLiDARペイロードです。P1は写真測量用のフルサイズカメラで、撮影した多数の写真を写真測量ソフトウェアで処理してオルソ画像や3Dモデルを作成します。植生に覆われた地表面の情報を得たい場合はL2、高解像度の写真を基にした2Dオルソや3Dモデルが目的の場合はP1が候補になります。必要な成果物から選定してください。

植生の下の地表面を必ず取得できますか。

保証はできません。Zenmuse L2は最大5リターンに対応し、非反復スキャンモードではより多くの構造情報を収集できるため、樹木に覆われた場所でも地表面の点を取得できる可能性が高まります。ただし実際に地表面まで届くかは、樹種、林相、葉の繁茂状況、季節、飛行高度と速度、点密度などの条件によって変わります。要求が厳しい案件では、事前に対象地の条件を確認したうえで飛行計画を検討してください。

どの機体に搭載できますか。搭載位置に条件はありますか。

Matrice 400、Matrice 350 RTK、Matrice 300 RTKに対応します(Matrice 300 RTKはDJI RC Plusが必要です)。搭載位置には条件があります。Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKでは、L2はシングル下向きジンバルコネクターにのみ取り付けでき、機首を向いた状態で機体下部右側のUSB-Cポートに接続する必要があります。Matrice 400では、シングル下向きコネクター、またはデュアル下向きコネクターの任意のポートに取り付けられますが、デュアルコネクターに他のペイロードを同時に搭載するとL2のマッピング精度が低下します。

DJI Terraは必要ですか。

点群を成果として使うのであれば必要です。飛行中に取得したデータはDJI Terraで軌跡計算と点群精度の最適化を行い、標準フォーマットの点群として出力します。グラウンドポイントの分類、数値標高モデル(DEM)の出力、精度コントロール/チェックもDJI Terraの機能です。飛行中の点群ライブビューと再生はスパース表現に基づく簡易表示で、DJI Terraで再構築したモデルとは点数や精度が一致しません。

公称精度の水平5 cm・垂直4 cmは、どの条件で得られた値ですか。

DJIのラボ環境で、Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに搭載し、DJI Pilot 2のエリアルート(IMUキャリブレーション有効)を使用、RTKがFIX状態、反復スキャン、相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ−90°、飛行ルートの各直線区間を1500 m以下として測定した値です。チェックポイントには拡散反射モデルに準拠した露出した硬質地盤上の点が使用され、後処理はDJI Terraで点群精度最適化を有効にして行われています。同じ条件で点群精度最適化を無効にした場合は、垂直4 cm、水平8 cmとされています。現場での結果を保証する値ではありません。

デモやサンプルデータ、講習を依頼できますか。

お問い合わせフォームよりご相談ください。対象地の条件、必要な成果、要求精度、既存の機体と処理環境を伺ったうえで、構成のご提案とお見積りをご案内します。デモやサンプルデータの提供条件、講習の内容・日数・実施場所は案件ごとに異なるため、個別にご相談ください。

CONTACT

必要な成果と現場条件から、
構成を一緒に決めます。

対象地の条件、要求精度と精度管理の方法、既存の機体・処理環境をお知らせください。機体・ペイロード・RTK・解析環境・講習・保守までを含めた構成でご回答します。

関連ページ:主な取扱製品DJI Matrice 400 × Zenmuse L3|広域LiDAR計測システムDJI Zenmuse H30T・H30DJI Matrice 400

脚注・出典

  1. システム精度(水平5 cm/垂直4 cm)は、DJIのラボ環境で次の条件下に測定された値です。Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、DJI Pilot 2のエリアルートで飛行ルートを計画(IMUキャリブレーション有効)、RTKがFIX状態、反復スキャン方式、相対高度150 m、飛行速度15 m/s、ジンバルピッチ−90°、飛行ルートの各直線部は1500 m以下。明確な角度の特徴を持つ対象を含むフィールドで、拡散反射モデルに準拠した露出した硬質地盤上のチェックポイントを使用。点群精度最適化を有効にしてDJI Terraで後処理。点群精度最適化が無効の場合は垂直4 cm・水平8 cm。
  2. 1フライト2.5 km²は、Zenmuse L2をMatrice 350 RTKに取り付け、飛行速度15 m/s、飛行高度150 m、サイドラップ率20%、IMUキャリブレーション有効、標高最適化オフ、地形フォローオフの条件で測定された値です。
  3. 検知範囲は代表値です。レーザー光線の直径より大きい平面対象物に対して直角に入射し、大気の可視性が23 kmの環境で測定。低照度環境ではレーザー光線が最適な検知範囲を確保できます。レーザー光線が2つ以上の対象物に当たった場合は総伝送電力が分散されるため、到達可能範囲は短くなります。最大検知範囲は500 m、最小検知範囲は3 mです。
  4. IP54は、制御されたラボ環境下でIEC60529基準により達成された保護等級です。通常の使用や摩耗により保護レベルは時間の経過とともに低下します。取り付け前にジンバルのインターフェースや表面が乾いていること、SDカードの保護カバーが清潔で閉じていることの確認が推奨されています。ペイロードの保護等級は、搭載する機体の耐候性や飛行可否を示すものではありません。
  5. Matrice 350 RTKまたはMatrice 300 RTKで使用する場合、Zenmuse L2は単一の下向きジンバルコネクターにのみ取り付け可能で、ジンバルコネクターを機首を向いた状態で機体下部右側のUSB-Cポートに接続する必要があります。接続しない場合はマッピング精度が低下します。Matrice 400で使用する場合は単一の下向きジンバルコネクター、またはデュアル下向きジンバルコネクターの任意のポートに取り付け可能ですが、デュアルジンバルコネクターに他のペイロードを同時に取り付けるとL2のマッピング精度が低下します。
  6. 最大5リターンおよび非反復スキャンモードは、植生下の地表面の情報を取得できる可能性を高める仕組みであり、取得を保証するものではありません。結果は樹種、林相、季節、飛行高度・速度、点密度などの条件により変わります。
  7. タスク品質レポートの自動生成は、ウェイポイント、エリア、飛行帯のタスクにのみ対応します。
  8. 送電線フォロー機能は電圧レベル10 kV以上の送電線および配電線を対象に設計されています。400 Vの送電線・配電線、通信ケーブル、放送ケーブルなどの低電圧線では効果的な認識が保証されません。飛行安全のため、CSMレーダーの装着とDJI Pilot 2での水平方向の障害物回避レーダーの有効化が推奨されています。絶縁線、樹冠が近い・遮っている場合、複数の送電線が密に配線されている場合、他のケーブルと複雑に交差している場合は、認識やフォローの性能が損なわれることがあります。
  9. 本ページの製品仕様は、2026年8月時点のDJI公式サイト(Zenmuse L2 製品ページ仕様FAQ)に基づきます。比較表のZenmuse L3の数値は、同時点のZenmuse L3公式仕様によります。仕様は予告なく変更される場合があります。製品画像はDJI公式サイトの提供画像を使用しています。
  10. 公共測量その他の制度への適合可否、飛行許可・承認、目視外飛行、第三者上空の飛行、施設管理者との調整などの取り扱いは、案件および年度によって異なります。本ページの記載は法的助言ではありません。


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