ZENMUSE S1 & V1 / SPOTLIGHT AND SPEAKER
照らす。届ける。
空から現場対応を支える。
Zenmuse S1の遠距離照明と、Zenmuse V1の遠距離放送。Matriceシリーズの夜間・緊急対応を拡張。
Zenmuse S1はサーチライト、Zenmuse V1はスピーカーです。いずれもカメラではありません。映像で現場を確認するには、Zenmuse H30シリーズなどのカメラペイロードが別途必要になります。SkyLink Japanは、機体・ペイロードの組み合わせから運用の立ち上げまでを含めてご提案します。
画像:DJI公式
30-SECOND GUIDE
30秒で分かる、S1とV1。
2つは競合する製品ではなく、役割が違います。S1は光を届け、V1は音を届けます。どちらもカメラを持たないため、「見る」役割は別のペイロードが担います。

Zenmuse S1
暗所・夜間で対象を照らしたいとき。
- 3つの照明モード(ロービーム/ハイビーム/両方点灯)
- 有効照明距離 500 m(両方点灯モード)注1
- 最大中央照度 40 lux@100 m(Matrice 400)注2
- 5 Hzストロボ、明るさ調整

Zenmuse V1
離れた場所へ案内・警告・指示を届けたいとき。
- 有効放送距離 700 m(Matrice 400)注3
- 最大音圧レベル 129 dB@1 m(Matrice 400)注3
- 録音・放送、音声ファイル再生(MP3/AAC/WAV)
- テキスト読み上げ(対応言語は機体で異なる)注4
START FROM THE TASK
活用課題から選ぶ。
DJIが公式に挙げる用途(公共の安全、緊急救助、緊急修理、交通取り締まり・交通誘導、設備点検、地域へのお知らせなど)のうち、SkyLink Japanで対応範囲を確認できるものを掲載しています。
暗所・夜間で対象を照らしたい
Zenmuse S1を検討します。地上作業の照明、捜索範囲の照射、カメラ映像の補助照明など。照明モードによって「広く照らす」「遠くを狭く照らす」を使い分けます。
離れた場所へ案内・警告・指示を届けたい
Zenmuse V1を検討します。避難や立入禁止の案内、現場作業者への指示、交通誘導など。リアルタイム放送、録音した音声、テキスト読み上げ、音声ファイルの再生に対応します。
映像確認・照明・放送を組み合わせたい
Zenmuse H30シリーズなどのカメラを含めた構成の相談になります。機体のジンバルコネクター数、総重量、飛行時間への影響を含めてご提案します。
想定する業務
夜間の捜索・救助支援、災害時の広報と現場誘導、夜間の設備点検・復旧作業の照明、警備・安全確認、交通誘導、地域へのお知らせなど。実施にあたっては飛行許可・承認や関係者との調整が前提になります。
このページで約束しないこと
公称の照射距離・放送距離は、いずれも25℃の実験室環境で測定された値です。天候、湿度、周囲の騒音、地形、機体、音源などによって実際の結果は変わります。「必ず届く」「必ず見つけられる」「安全を保証する」といった結果や安全の保証はできません。
PRODUCT 1 / SPOTLIGHT
Zenmuse S1|遠くまで、必要な範囲だけを照らす。
3つの照明モードを切り替えて、「広く均一に照らす」と「狭く遠くまで届かせる」を使い分けます。カメラのズーム倍率に合わせた照射範囲の目安がDJI公式FAQに示されています。
| 照明モード | 照射範囲 | 用途の目安注5 |
|---|---|---|
| ロービーム | 有効照射角度 15±1°(10%相対照度)/100 mで約544 m² 中央照度 20 lux@100 m(Matrice 400)、13 lux@100 m(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK)注2 標準色温度 6500 K |
広範囲に均一なビーム。Zenmuse H20/H30シリーズの5倍ズーム以上の視野に相当。地上照明や撮影の補助照明に。 |
| ハイビーム | 有効照射角度 4±0.5°(10%相対照度)/100 mで約38 m² 中央照度 30 lux@100 m注2 標準色温度 7500 K |
狭いが透過力の高いビーム。H20/H30シリーズの15倍ズーム以上の視野に相当。低消費電力のまま長距離観察に。 |
| 両方点灯 | 有効照射角度 15±1°(10%相対照度) 最大中央照度 40 lux@100 m(Matrice 400)、35 lux@100 m(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK)注2 有効照明距離 500 m注1 |
広範囲に拡散しつつ中央照度を確保。地上作業の照明や長距離の照明に。 |
CONTROL
操作と光量の調整
- ライトのオン/オフ、明るさ調整
- 5 Hzのストロボモード
- アナログ減光
- 送信機ボタンに、オン/オフ・明るさ調整・照明モード変更を割り当て可能
SYNC
ジンバル同期と自動整列
- 他のジンバル搭載ペイロードとの同期制御に対応
- Matrice 400でZenmuse H30シリーズと使用すると、ジンバル同期によりビームをカメラビューへ自動的に合わせます(インテリジェントビームアライメント)
- Matrice 400にS1を2台搭載した場合、両方のスポットライトを同時に制御できます
SAFETY
目の保護・機器保護
- 目の安全等級 IEC 62471:リスクグループ1
- 飛行時以外は明るさを40%に自動制限
- LEDおよびLEPの温度保護、過電流保護、電力保護
SPEC
主な仕様
- 3軸ジンバル(チルト/ロール/パン)、角度ぶれ範囲 ホバリング±0.01°・飛行±0.02°
- 操作可能範囲 チルト −120°〜+60°、パン ±320°
- 着脱式DJI SKYPORT
- 125×152×171 mm/760±10 g
- 定格出力 120 W(Matrice 400)、68 W(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK)
- 動作環境温度 −20℃〜40℃/シェル耐久温度 <50℃(プラスチックシェル)
- 保護等級 IP54注6
- 対応機体 Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK(Matrice 300 RTKと Matrice 350 RTKで対応する送信機はDJI RC Plusのみ)注7

夜間の照明使用には、飛行安全上の注意があります。
DJI公式FAQには「夜間にスポットライトを使用する際、誤った障害物回避が発生する場合があります。必要に応じて障害物回避を無効にし、障害物が少ない開けたエリアで航空機とスポットライトを操作してください」との記載があります注8。
また高湿度環境ではレンズに曇りが生じることがありますが、DJIは光学性能への影響は限定的としています。レンズ表面のコーティングに硬い物を当てないでください。

PRODUCT 2 / SPEAKER
Zenmuse V1|離れた場所へ、音声を届ける。
リアルタイム放送、録音した音声の再生、テキスト読み上げ、音声ファイルの再生に対応します。ただし一部の機能はMatrice 400でのみ利用できます。既存機での運用を前提にする場合は、この点を先に確認してください。
BROADCAST
放送のしかた
- リアルタイム放送(Matrice 400のみ)
- 録音と放送(その場で録音し、保存・再生)
- テキスト読み上げと保存
- 音声ファイル再生:MP3/AAC/WAV。Matrice 400ではファイル転送と再生を同時に実行できます
- 再生制御:録音開始/停止、ループ再生、音量調整。送信機ボタンへの割り当ても可能
LANGUAGE
テキスト読み上げの対応言語注4
- Matrice 400:中国語、英語、スペイン語、韓国語、日本語、フランス語
- Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK:中国語と英語
- 日本語での読み上げが必要な場合、対応機体はMatrice 400になります
AUDIO
音質・音量に関わる機能
- インピーダンス4 Ω、公称出力25 W、有効帯域幅 800 Hz〜8 kHz
- Matrice 400とペアリングすると、自動ゲイン制御でライブ録音と音声ファイルの音量を調整
- 送信機側で指向性の収音と環境ノイズ低減に対応
- DJI Pilot 2アプリのAR投影で、スピーカーの向きを視覚的に確認できます
SPEC
主な仕様
- 有効放送距離 700 m(Matrice 400)/500 m(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK)注3
- 最大音圧レベル 129 dB@1 m(Matrice 400)/127 dB@1 m(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK)注3
- 1軸ジンバル(チルト)、角度ぶれ範囲 ホバリング±0.01°・飛行±0.02°
- 着脱式DJI SKYPORT/134×119×140 mm/690±10 g/定格出力30 W
- 動作環境温度 −20℃〜50℃/シェル耐久温度 <50℃
- 保護等級 IP54注6
- 対応機体 Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK注7
- 操作可能範囲は搭載するジンバルコネクターにより異なります注9要確認

COMPARISON
S1/V1 比較。
照射距離と放送距離は性質の異なる値です。数字の大小で優劣を判断せず、「光が要るのか、音が要るのか」で選んでください。両方必要な場合は、機体のジンバルコネクターの数を含めた構成の相談になります。
| 項目 | Zenmuse S1 | Zenmuse V1 |
|---|---|---|
| 製品の役割 | サーチライト(照らす) | スピーカー(音声を届ける) |
| 主な機能 | 3つの照明モード、5 Hzストロボ、明るさ調整、ジンバル同期 | リアルタイム放送(Matrice 400のみ)、録音・放送、テキスト読み上げ、音声ファイル再生 |
| 公称の到達距離 | 有効照明距離 500 m(両方点灯モード)注1 | 有効放送距離 700 m(Matrice 400)/500 m(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK)注3 |
| 出力の指標 | 最大中央照度 40 lux@100 m(Matrice 400)注2 | 最大音圧レベル 129 dB@1 m(Matrice 400)注3 |
| 操作方法 | 送信機ボタンにオン/オフ・明るさ・モード変更を割り当て可能 | 送信機ボタンに録音開始/停止・再生を割り当て可能。DJI Pilot 2のAR投影で放送方向を表示 |
| ジンバル | 3軸(チルト/ロール/パン) | 1軸(チルト) |
| サイズ/重量 | 125×152×171 mm/760±10 g | 134×119×140 mm/690±10 g |
| 定格出力 | 120 W(Matrice 400)/68 W(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK) | 30 W |
| 動作環境温度 | −20℃〜40℃ | −20℃〜50℃ |
| 保護等級 | IP54注6 | IP54注6 |
| 対応機体 | Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK注7 | 同左注7 |
| 組み合わせるペイロード | Zenmuse H30シリーズなどのカメラ。Matrice 400ではビームをカメラビューへ自動整列 | Zenmuse H30シリーズなどのカメラ。ズーム映像への影響に注意注10 |
| 向いている要件 | 暗所・夜間で対象を視認したい、映像の補助照明が要る | 離れた場所へ案内・警告・指示を届けたい |
公称値はいずれも25℃の実験室環境で測定されたDJIの値です。現場での到達や効果を保証するものではありません。
COMBINATION
H30シリーズ+S1+V1で、役割を分ける。
現場での対応は「見る/測る」「照らす」「届ける」の3つに分解できます。1台のペイロードで全部はできません。
見る/測る
Zenmuse H30シリーズなどのカメラペイロード。望遠・広角・測距、H30Tなら熱画像も。状況の確認と記録を担います。
照らす
Zenmuse S1。カメラが見る先を照らします。Matrice 400でH30シリーズと併用すると、ジンバル同期でビームをカメラビューへ自動的に合わせます。
届ける
Zenmuse V1。確認した状況をもとに、現地の人へ案内・警告・指示を音声で伝えます。

V1とカメラを併用するときの注意
DJI公式FAQには「Zenmuse H20/H30シリーズカメラとペアリングした場合、35倍以上のズーム映像で異常な画像の揺れが発生することがあります。これを軽減するには、スピーカーの音量を下げるか、スピーカーのジンバルのチルト角度を下げてください」との記載があります注10。高倍率で観察しながら大音量で放送する運用では、事前のテストをおすすめします。
同時搭載を検討するときの確認項目
- 機体のジンバルコネクターの数と搭載位置
- 総重量と、それによる飛行時間への影響要確認
- 各ペイロードの定格出力の合計(S1はMatrice 400で120 W)
- Matrice 400限定の機能を前提にしていないか
- 実運用でのテスト(音量とズーム倍率、照明と障害物回避)
SkyLink Japanで検証済みの構成については、ご相談時に個別にご案内します。DJI公式に記載のない組み合わせの可否は断定していません。
PLATFORM & CONFIGURATION
対応機体と推奨構成。
S1・V1ともMatrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKに対応し、いずれの機体でも任意のジンバルコネクターに取り付けられます。ただし機体によって使える機能と公称値が変わります。
| 対応機体 | S1の機能・公称値 | V1の機能・公称値 |
|---|---|---|
| DJI Matrice 400 | 最大中央照度 40 lux@100 m、定格出力120 W。H30シリーズとのインテリジェントビームアライメント、S1を2台搭載時の同時制御に対応。 | 有効放送距離700 m、最大音圧129 dB@1 m。リアルタイム放送、日本語を含む6言語のテキスト読み上げ、自動ゲイン調整、ファイル転送と再生の同時実行に対応。 |
| DJI Matrice 350 RTK | 最大中央照度 35 lux@100 m、定格出力68 W。送信機はDJI RC Plusのみ対応。 | 有効放送距離500 m、最大音圧127 dB@1 m。テキスト読み上げは中国語と英語。リアルタイム放送は非対応。 |
| DJI Matrice 300 RTK | 同上(35 lux@100 m、68 W)。送信機はDJI RC Plusのみ対応。 | 同上(500 m、127 dB@1 m、中国語と英語)。 |
使用前に、機体と送信機のファームウェアを最新バージョンへ更新してください。リアルタイム放送と日本語のテキスト読み上げはMatrice 400での機能です。既存のMatrice 350 RTK/Matrice 300 RTKで日本語アナウンスを流す場合は、あらかじめ音声ファイルを用意して再生する運用になります。
構成として検討する項目
- 機体(Matrice 400/Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTK)
- ペイロード(Zenmuse S1/Zenmuse V1/両方)
- カメラペイロード(Zenmuse H30シリーズなど)
- 送信機(Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTKで運用する場合はDJI RC Plus)
- バッテリー・充電機材要確認
- 運航ソフトウェア:DJI Pilot 2
- 音声ファイルの準備・保守運用要確認
- 操縦者向け講習・社内教育要確認
- 保守・点検・修理対応要確認
要確認の項目は、提供条件・費用・対応範囲が案件ごとに異なります。構成のご相談時に個別にご回答します。
ペイロードのIP等級と、飛行の可否は別です。
S1・V1の保護等級IP54は、制御された試験環境下でIEC60529規格に基づき達成される値です注6。恒久的なものではなく、経年劣化や損耗により効果は減衰します。ペイロードの保護等級は、搭載する機体の耐候性や、その日の気象条件下で飛行できるかどうかを示すものではありません。
またS1の動作環境温度は −20℃〜40℃で、V1やZenmuse H30シリーズ(−20℃〜50℃)より上限が低くなっています。夏季の高温下で長時間運用する計画がある場合は、この差を織り込んでください。
SAFETY & OPERATION
安全・運用上の確認事項。
照明と放送は、機体の外へ影響が及ぶ機能です。機材の性能とは別に、案件ごとの確認が要ります。以下は法的助言ではありません。実施の可否は、その時点の規則と関係者の判断に従ってください。
飛行許可・承認
夜間飛行、目視外飛行、第三者上空の飛行など、飛行の形態に応じた許可・承認の要否を確認します。要件は時期によって変わります。
施設管理者・関係機関との調整
飛行区域の管理者、道路・鉄道・港湾などの管理者、警察・消防など関係機関との事前調整。緊急対応時の連絡体制も含みます。
照明の影響
強い光を人、走行中の車両、航空機、鉄道の信号などへ向けないよう、照射方向と強度を計画します。S1は飛行時以外は明るさが40%に自動制限されます。
障害物回避への影響
夜間の照明使用時に誤った障害物回避が起きる場合があるとDJIが注意喚起しています注8。必要に応じて設定を見直し、障害物の少ない開けた場所で運用します。
放送音量と騒音
最大音圧レベルは129 dB@1 m(Matrice 400)です。周辺住民や作業者への影響、時間帯、地域の騒音に関する取り決めを踏まえて音量を設定します。
プライバシー
カメラを併用する場合の撮影範囲と記録の扱い、放送内容に個人が特定される情報を含めないことなど、運用ルールを定めます。
事前テストを前提にしてください。
照射距離・放送距離の公称値は実験室環境での測定値です。実際の到達は天候、湿度、周囲の騒音、地形、機体、音源によって変わります。本番の前に、想定する距離・高度・音量・照明モードで一度テストを行い、現場で使える設定を決めておくことをおすすめします。SkyLink Japanは、この検証段階からご相談を承っています。
HOW WE WORK
導入までの流れ。
STEP 1
要件整理
照らしたいのか、届けたいのか、両方か。対象、距離、時間帯、体制を伺います。
STEP 2
構成選定
機体、S1/V1、カメラペイロード、送信機を含めて構成を決めます。
STEP 3
デモ・PoC
実機での確認や試験運用。実施条件は個別にご相談ください。要確認
STEP 4
お見積り
構成が固まった段階で、機材・講習・保守を含めてご提示します。
STEP 5
導入・講習
納品と操作講習。内容・日数・実施場所は構成により異なります。要確認
STEP 6
運用支援
初回運用の立ち上げ、運用後の問い合わせ対応、保守。要確認
OFFICIAL & RELATED
公式情報と、
現場構成を確認。
導入前にZenmuse S1/V1の最新版動画とマニュアルを確認し、照明・放送の目的、距離、周辺環境、同時搭載するカメラから必要な構成を選びます。
ZENMUSE V1 VIDEOV1 製品・運用動画放送モードと音声運用のイメージを確認 →
DJI Enterpriseのデータセキュリティ方針を確認 →
目的と搭載構成から比較
※有効距離、音圧、照度は測定条件と周辺環境で変わります。対応機体、同時搭載、飛行・夜間運用、騒音・光害の条件を確認して構成を確定します。
FAQ
導入前に、よくあるご質問。
Zenmuse S1とZenmuse V1は何が違いますか。
役割が異なります。Zenmuse S1はサーチライトで、暗所や夜間に対象を照らすためのペイロードです。ロービーム、ハイビーム、両方点灯の3つの照明モードを持ち、両方点灯モードでの有効照明距離は500 mとされています(25℃の実験室環境での測定値)。Zenmuse V1はスピーカーで、離れた場所へ音声を届けるためのペイロードです。Matrice 400では有効放送距離700 m、最大音圧レベル129 dB@1 mとされています(同じく25℃の実験室環境での測定値)。競合する製品ではないため、「照らしたいのか、届けたいのか、両方か」で選びます。
S1やV1だけで、現場の映像を確認できますか。
できません。S1にもV1にも撮像機能はありません。照らした先を映像で見る、放送しながら状況を確認するといった運用には、Zenmuse H30シリーズなどのカメラペイロードが別途必要です。カメラと同時に搭載する場合は、機体のジンバルコネクター数、総重量、飛行時間への影響を含めて構成を検討します。Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKで運用する場合、対応する送信機はDJI RC Plusのみです。
V1でリアルタイムの放送はできますか。
機体によって変わります。DJI公式の記載では、リアルタイム放送に対応するのはMatrice 400と組み合わせた場合です。Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKでは、あらかじめ録音した音声や音声ファイル(MP3/AAC/WAV)を再生する運用になります。既存の機体で「その場の声をそのまま流す」運用を想定している場合は、この点を先にご確認ください。
日本語のテキスト読み上げには対応しますか。
こちらも機体によって変わります。DJI公式仕様では、テキスト読み上げ(TTS)の対応言語は、Matrice 400が中国語・英語・スペイン語・韓国語・日本語・フランス語、Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKが中国語と英語とされています。つまりV1本体で日本語のテキストを読み上げさせる運用は、現時点ではMatrice 400での機能です。Matrice 350 RTK/Matrice 300 RTKで日本語のアナウンスを流す場合は、日本語の音声ファイルをあらかじめ用意して再生する運用を前提に設計します。定型文であればこの方法で十分に運用できるケースが多いため、想定する文面から一緒に整理します。
Zenmuse H30シリーズと同時に搭載できますか。
機体のジンバルコネクターの構成によります。S1・V1はいずれも任意のジンバルコネクターに取り付けられるとされており、Matrice 400ではカメラと組み合わせた構成が想定されています。Matrice 400とS1・H30シリーズを組み合わせた場合、インテリジェントビームアライメントによってビームをカメラビューへ自動で整列させることができます。ただしV1とZenmuse H20/H30シリーズをペアリングした場合、DJI公式FAQには「35倍以上のズーム映像で異常な画像の揺れが発生することがある」との記載があり、軽減策としてスピーカーの音量を下げる、またはジンバルのチルト角度を下げることが案内されています。高倍率で観察しながら大音量で放送する運用は、事前のテストをおすすめします。搭載可能な組み合わせと総重量・飛行時間への影響は、機体と構成が決まった段階で個別にご確認ください。
どの機体に搭載できますか。
S1・V1ともMatrice 400、Matrice 350 RTK、Matrice 300 RTKに対応します。ただし機体によって使える機能と公称値が変わります。S1の最大中央照度はMatrice 400で40 lux@100 m、Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKで35 lux@100 mです。V1の有効放送距離はMatrice 400で700 m、Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKで500 mです。Matrice 350 RTKとMatrice 300 RTKで運用する場合、対応する送信機はDJI RC Plusのみです。いずれの場合も、使用前に機体と送信機のファームウェアを最新バージョンへ更新してください。
雨天や夜間でも使えますか。
S1・V1の保護等級はいずれもIP54ですが、これは制御された試験環境下でIEC60529規格に基づき達成される値であり、恒久的なものではなく、経年劣化や損耗により効果は減衰します。またペイロードの保護等級は、搭載する機体の耐候性や、その日の気象条件下で飛行できるかどうかを示すものではありません。飛行の可否は機体側の仕様、気象条件、飛行許可・承認の条件に従って個別に判断してください。夜間飛行については、飛行の形態に応じた許可・承認の要否をご確認ください。あわせて、夜間の照明使用時に誤った障害物回避が起きる場合があるとDJIが注意喚起しているため、必要に応じて設定を見直し、障害物の少ない開けた場所での運用をご検討ください。なおS1の動作環境温度は −20℃〜40℃で、V1やZenmuse H30シリーズの −20℃〜50℃より上限が低くなっています。
デモや見積を依頼できますか。
お問い合わせフォームよりご相談ください。照らしたい対象・届けたい相手、想定する距離と時間帯、既存の機体と送信機、併用するカメラペイロードの有無を伺ったうえで、構成のご提案とお見積りをご案内します。デモや実機確認の実施条件、講習の内容・日数・実施場所、保守の対応範囲は案件ごとに異なるため、個別にご相談ください。公称の照射距離・放送距離は実験室環境での測定値のため、本番の前に、想定する距離・高度・音量・照明モードでの事前テストを前提に計画を立てることをおすすめします。
CONTACT
照らすのか、届けるのか。
用途から構成を決めます。
対象と距離、時間帯、既存の機体と送信機、併用するカメラの有無をお知らせください。Zenmuse S1/V1を含む構成でご回答します。デモ・実機確認のご相談も承っています。
関連ページ:主な取扱製品/DJI Zenmuse H30T・H30/DJI Matrice 400/DJI Zenmuse L2/DJI Zenmuse P1
脚注・出典
- Zenmuse S1の有効照明距離500 mは、DJI公式仕様で「両方点灯モードで、25℃の実験室環境で機体に取り付けて測定した値」とされています。ロービームモード、ハイビームモードでの値は照明モードごとに異なります。実際の到達は天候、湿度、対象の反射率、周囲の明るさによって変わります。
- Zenmuse S1の最大中央照度は、DJI公式仕様で Matrice 400 で40 lux@100 m、Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK で35 lux@100 m とされています。いずれも25℃の実験室環境で機体に取り付けて測定した値です。
- Zenmuse V1の有効放送距離は、DJI公式仕様で Matrice 400 で700 m、Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK で500 m、最大音圧レベルはそれぞれ129 dB@1 m、127 dB@1 m とされています。いずれも25℃の実験室環境での測定値で、ソフトウェアバージョン、音源、周囲の騒音、風、地形などによって実際の結果は変わります。
- Zenmuse V1のテキスト読み上げ(TTS)対応言語は、DJI公式仕様で Matrice 400 が中国語・英語・スペイン語・韓国語・日本語・フランス語、Matrice 350 RTK・Matrice 300 RTK が中国語と英語とされています。リアルタイム放送、自動ゲイン調整、ファイル転送と再生の同時実行に対応するのは Matrice 400 と組み合わせた場合です。
- 照明モードごとの用途の目安として、DJI公式サイトではロービームがZenmuse H20/H30シリーズの5倍ズーム時の視野に相当し100 mで約544 m²、ハイビームが15倍ズーム時の視野に相当し100 mで約38 m²と説明されています。表内の記載はこの説明に基づく目安であり、現場での見え方を保証するものではありません。
- 保護等級IP54は、制御された試験環境下でIEC60529規格に基づき達成される値です。恒久的なものではなく、経年劣化や損耗により効果は減衰します。ペイロードの保護等級は、搭載する機体の耐候性や、その気象条件下で飛行できるかどうかを示すものではありません。
- 対応機体はMatrice 400、Matrice 350 RTK、Matrice 300 RTKです。Matrice 350 RTKおよびMatrice 300 RTKで対応する送信機はDJI RC Plusのみです。S1・V1はいずれも任意のジンバルコネクターに取り付けられるとされています。使用前に機体と送信機のファームウェアを最新バージョンへ更新してください。
- DJI公式には、夜間にスポットライトを使用すると誤った障害物回避が起きる場合がある旨、および高湿度の環境では曇りが生じる場合がある旨の注意喚起があります。運用時は設定を見直し、障害物の少ない開けた場所での飛行をご検討ください。
- Zenmuse V1の操作可能範囲について、DJI公式の仕様ページとFAQで記載が一致していません。搭載するジンバルコネクターによっても異なるとされているため、実際の可動範囲は導入時点の最新情報でご確認ください。要確認
- DJI公式FAQには、Zenmuse V1をZenmuse H20/H30シリーズカメラとペアリングした場合、35倍以上のズーム映像で異常な画像の揺れが発生することがあり、軽減するにはスピーカーの音量を下げるか、スピーカーのジンバルのチルト角度を下げるよう記載があります。
- 本ページの製品仕様は、2026年8月時点のDJI公式サイト(Zenmuse S1 製品ページ/Zenmuse V1 製品ページおよび各仕様・FAQページ)に基づきます。仕様は予告なく変更される場合があります。製品画像はDJI公式サイトの提供画像を使用しています。
- 飛行許可・承認、夜間飛行、目視外飛行、第三者上空の飛行、施設管理者・関係機関との調整、騒音や光害に関する取り決め、プライバシーの取り扱いは、案件および年度によって異なります。本ページの記載は法的助言ではありません。実施の可否は、その時点の規則と関係者の判断に従ってください。