25m離れて、
0.6mm/pxの地上分解能。
点検の現場では、対象との離隔を保ちながら、判定に必要な細部を記録できることが重要です。iXM-100 と RSM 150mm AF の組み合わせなら、撮影距離25mでGSD 0.6mm/pxを確保。レンズの選択によって、安全性と撮影効率のバランスを設計できます。
| 安全を確保できる撮影距離25mから、何が見えるか(iXM-100・1億画素) | |||
|---|---|---|---|
| レンズ | GSD(地上分解能) | 1フレームの撮影範囲 | 目視換算(視力1.0の人が見る距離) |
| RSM 150mm AF | 0.6 mm/px | 約42 m² | 約 1.5 m |
| RSM 80mm | 1.2 mm/px | 約139 m² | 約 3.0 m |
| RSM 35mm | 2.7 mm/px | 約706 m² | 約 6.8 m(全景・広域の記録) |
GSDと撮影範囲はSkyLink Japanの既存製品資料に基づく値です。目視換算は「1mm/px = 視力1.0の人が2.5mの距離で見る分解能」という PhaseOne 社の定義によるもので、近接目視(視力1.0の人が1mで見る)は 0.4mm/px に相当します。実際の判読性はコントラスト・照度・被写体の状態・撮影条件によって変わります。要求品質が明確な案件では、試験撮影による事前検証をご提案します。


出典:SkyLink Japan 製品資料(既存ページ掲載図)。比較値は撮影条件と使用レンズによって変わります。
離隔を守ったまま判読できる
安全性を確保できる25mの距離から、視力1.0の人が約1.5mまで近づいて見るのと同等の細かさで記録できます。近接目視相当(0.4mm/px)が求められる場合は、RSM 150mm レンズで撮影距離16mが目安です。実際の判読可否は、対象面と撮影条件を踏まえて試験撮影で確認します。
同じGSDなら、枚数は約1/5
1フレームの範囲は「画素数 × GSD」で決まります。同じ分解能のとき、2,000万画素クラスの1フレームは iXM-100 の約1/5の面積。同じ範囲を覆うのに約5倍の枚数が要ります。
経路がシンプルになる
被覆が広いほど、ラップ率を満たす経路は粗くて済みます。飛行計画の再現が容易になり、同一条件での経年比較がしやすくなります。
対応できる点検対象
対象物によって、必要なGSD・撮影距離・レンズ・成果物が変わります。一覧にない対象もご相談ください。
送電線・鉄塔
碍子・金具・素線切れ。離隔を確保したまま長焦点で径間単位に記録します。
橋梁・橋脚
床版下面・支承・桁のひび割れと腐食。足場を組まずに面で記録します。国土交通省の点検支援技術性能カタログに、1億画素カメラによる橋梁点検支援技術として掲載されています(技術番号 BR010068)。
風力発電ブレード
前縁侵食・雷撃痕・表面クラック。回転範囲の外から全長を少ない枚数で。
プラント構造物
タンク・煙突・配管ラック。停止期間を延ばさずに外観記録を取得します。
ビル・マンション外壁
タイル浮き・シーリング劣化。赤外線調査と組み合わせた運用にも対応。
砂防・河川構造物
広域はVTOL、詳細は iXM。遠望と詳細の2段構えで記録します。
運用条件と成果物の詳細は インフラ・設備点検ソリューション をご覧ください。
16m離れて、近接目視相当。
寄れない壁面でも、判定できる画を残す。
建築基準法第12条の定期報告では、平成20年国土交通省告示第282号が令和4年1月に一部改正され、全面打診等に代わる方法として「無人航空機による赤外線調査であって、テストハンマーによる打診と同等以上の精度を有するもの」が明確化されました。高解像度の可視光カメラは、この打診代替そのものではありません。iXM が担うのは、赤外線で抽出した箇所を裏付け、ひび割れ・爆裂・タイル欠損・シーリング劣化を、足場を組まずに面として記録する工程です。
赤外線調査で浮きを拾う
タイル浮き・剥離の抽出は赤外線の役割です。告示とガイドラインに沿った撮影条件と、有資格者による解析が前提になります。
iXM で変状を記録する
赤外線では判別できないひび割れや欠損を、離隔を保ったまま高精細に記録します。報告書に載せる証跡そのものになります。
1つの飛行計画にまとめる
同一機体・同一経路で赤外線と可視光を運用すれば、位置の突き合わせができ、再飛行の回数も減らせます。
「近接目視相当」を、距離とレンズで設計する
分解能 1mm/px は、視力1.0の人が2.5mの距離で見る分解能に相当します。同じ考え方で近接目視(視力1.0の人が1mで見る)を換算すると 0.4mm/px。この基準線を、外壁までの離隔とレンズの組み合わせでどう満たすかが撮影設計になります。
| 分解能(GSD) | 位置づけ | RSM 80mm での離隔 | RSM 150mm での離隔 | 1フレームの被覆 |
|---|---|---|---|---|
| 0.4 mm/px | 近接目視に相当基準 | 約 8.5 m | 約 16 m | 約 16 m²(4.7×3.5 m) |
| 0.5 mm/px | — | 約 10.6 m | 約 20 m | 約 26 m²(5.8×4.4 m) |
| 0.6 mm/px | — | 約 12.8 m | 約 24 m | 約 37 m²(7.0×5.3 m) |
| 1.0 mm/px | 視力1.0の人が2.5mで見る分解能 | 約 21 m | 約 40 m | 約 102 m²(11.7×8.8 m) |
iXM-100(11,664×8,750 px・画素ピッチ 3.76 µm)での算定値です。分解能と視力の換算は PhaseOne 社の定義に基づきます。実際の判読性はコントラスト・照度・仕上げ材・撮影角度によって変わるため、要求品質が明確な案件では試験撮影による事前検証をご提案します。
壁に寄れない現場ほど、差が出る
隣地境界、道路上空、電線、バルコニー。外壁調査で離隔を詰められない条件は日常的にあります。同じ 0.5mm/px を確保するために必要な距離を比べると、中判センサーの意味がはっきりします。
4,500万画素クラス(50mm レンズ)
5.7m壁面まで 5.7m まで接近が必要/1フレーム 4.1×2.7 m(約 11 m²)
iXM-100(RSM 150mm レンズ)
20m壁面から 20m を保てる/1フレーム 5.8×4.4 m(約 26 m²)
いずれも分解能 0.5mm/px を満たす条件での比較です。離隔は約3.5倍、1フレームで覆える面積は約2.4倍になります。
壁面に沿って上昇してもピントが外れない
P3 ペイロードのレーザー距離計と連動した電動ピント調整が、被写体距離の変化に追従します。高層部へ上がる過程でピントを外し、撮り直しになる事故を減らせます。
画面の隅まで判読に使える
RSM レンズは構造物点検を主目的に設計され、周辺部のゆがみと解像力低下を抑えています。1枚を広く使う外壁の面撮影では、中央だけ解像しても意味がありません。
日陰面・北面でも撮り直さない
広いダイナミックレンジと RAW 記録により、露出を外した日陰面も画質を落とさず持ち上げられます。近隣調整や作業車の手配をやり直さずに済むことが、外壁では最も効きます。
出典:国土交通省「定期報告制度における外壁のタイル等の調査について」、平成20年国土交通省告示第282号(令和4年国土交通省告示第110号による改正)、一般財団法人日本建築防災協会「定期報告制度における赤外線調査(無人航空機による赤外線調査を含む)による外壁調査ガイドライン」、PhaseOne 社 製品資料。実際の調査方法の適否は、対象建築物と所管行政庁の運用によって異なります。
構成と主要仕様
カメラ単体での自社システムへの統合と、ジンバル込みのペイロードでの導入、どちらにも対応します。

iXM-100
1億画素・RGB/アクロマティック。点検撮影の標準構成。RSM 35/80/80AF/150AF から対象距離に応じて選定します。

iXM-GS120
1億2,000万画素・電子式グローバルシャッター(最高1/16,000秒)。動体歪みが問題になる撮影や高速移動下の記録に。

P3 ペイロード
iXM を3軸ジンバルに搭載。レーザー測距(約90m)連動のオートフォーカス、縦位置/横位置の切り替えに対応します。

| 項目 | iXM-100 | iXM-GS120 |
|---|---|---|
| 画像サイズ | 11,664 × 8,750 px(1億画素) | 12,768 × 9,564 px(1億2,000万画素) |
| ピクセルピッチ | 3.76 µm | 3.45 µm |
| センサー方式 | CMOS(ローリングシャッター) | CMOS グローバルシャッター |
| ダイナミックレンジ | 85 dB | 80 dB |
| 最高シャッター速度 | 1/2,500 秒 | 1/16,000 秒(電子式) |
| 連続撮影 | 最大 3 fps | 最大 2 fps |
| レンズ | RSM 35/80/80AF/150AF mm | RSM・RS 35〜300mm |
| 重量・寸法 | 630 g/90×90×67 mm | 647 g/90×90×67 mm |
| インターフェース | Ethernet 10G、USB3、HDMI、外部トリガー入力、PhaseOne SDK/MAVLink、CFexpress 最大1TB | |
| 防塵防水・温度 | IP53/−10〜40℃ | |
| 製造 | 長野県の工場で製造(Made in Japan) | |
| 搭載プラットフォーム | P3 DJI:DJI M300/M350/M400、P3 MAVLink:対応UAVプラットフォーム | |
出典:PhaseOne 公式製品ページ/製品資料。連続撮影速度はプレビュー有効時の公称値で、設定・ファイルサイズ・接続環境により変わります。仕様は予告なく変更される場合があります。

国内・海外の運用事例
国内の運用事例
高さ150mの煙突を1mm分解能で記録(東京都施設)
高さ150mの煙突をドローンで撮影。20mの距離から分解能 1mm/px、1フレームの撮影範囲は 12m×9m。ジンバル内蔵のレーザー距離計と連動したフォーカスにより、高度を変えながらでもピントを保っています。
トンネル壁面の検査(外環道)
一眼レフカメラでは多数枚に分割して撮影していた壁面を、1枚の高解像度画像に集約。拡大すると 0.05mm のクラックスケールまで判別できています。
ダム壁面のオルソモザイク画像(関西地区)
距離 20m から iXU1000(1億画素)で撮影。ISO200・1/250秒・f/10、150mm レンズ(35mm判換算 約90mm相当)。オルソ画像を作成したうえで部分拡大し、打継部の変状を確認しています。
石垣の高解像度3D化(幅50m×高さ5m)
4,200万画素カメラでは 1,022枚・撮影3時間・データ処理36.5時間を要した石垣を、PhaseOne の1億画素システムでは 48枚・撮影1時間・処理16.5時間で取得。1.5億画素システムでは 31枚・44分でした。※XF システムでの比較です。
送電塔点検の投資回収試算
年間2,000施設の点検を想定した比較。5,000万画素機は年間点検能力 1,406件で2チームが必要なのに対し、P3 は 3,000件で1チーム。年間オペレーションコストは 392,000 EUR に対して 204,000 EUR となり、運用59日で収支が分岐するという試算です。
出典:PhaseOne Japan 提供資料。各数値は個別の撮影条件・前提に基づく実測値または試算値であり、対象設備や運用体制によって変わります。ダム壁面の事例は iXU1000、石垣の事例は XF システムによるもので、いずれも iXM シリーズと同じラージフォーマットセンサーの系譜にあたります。
海外での運用事例
航空機プラットフォームによる広域点検(NV5 Geospatial/米国)
ヘリコプターに PhaseOne カメラ4台を統合し、従来手法比で作業時間を50%削減したと報告されています。
送電線の高解像度撮影(SkySkopes/米国)
174マイル(約280km)にわたる送電線を高解像度で撮影。長距離の線状構造物での運用実績。
製鉄所設備の資産点検(AM/NS Calvert/米国)
点検時間を70%削減。あわせて「カバー範囲60%以上の拡大」「データ品質400%の向上」が担当者コメントとして掲載されています。
出典:PhaseOne 公式サイト掲載のケーススタディ(英語)。各事例名から原文をご確認いただけます。数値は各社の報告値であり、SkyLink Japan が国内で同等の結果を保証するものではありません。
カメラを売って終わり、にはしない。
点検の成果を決めるのは、機材だけではなく撮影計画と後工程です。SkyLink Japan は対象設備と判読要件を確認し、レンズ・撮影距離・機体構成・運用方法まで一体でご提案します。解析や運航支援を含む対応範囲は、案件条件に合わせてご相談いただけます。
国内窓口での導入後支援
定期点検・修理・サポートのご相談をSkyLink Japanが国内窓口として受け付けます。運用開始後も継続してご相談いただけます。
解析まで一気通貫
UAV・LiDAR測量と点群解析、高難度運航と特殊環境対応を含むグループ体制で、撮影後の工程まで受けられます。
飛ばす人の確保
内製化を目指す場合はトレーニングと導入支援を、人手が確保できない場合は運航の受託を選べます。