DJI ENTERPRISE / MATRICE 4T見えない熱を、
現場の判断に。
可視・望遠・赤外線を、持ち運べる業務機に。
広角・70mm中望遠・168mm望遠に、640×512の赤外線サーマルカメラ、NIR補助ライト、レーザー距離計を1台に統合。太陽光発電所の熱異常確認、プラント・電力設備の点検、防災・捜索、夜間の状況把握までを、折りたたんで運べる機体で行えます。

30秒で分かる、
Matrice 4Tの結論。
Matrice 4Tは「熱を見る必要がある業務」のための機体です。可視カメラの画質や写真測量の精度を最優先するならMatrice 4E、雨天・降雪下での運用が前提ならMatrice 4D/4TDが選択肢になります。用途から先に決めるのが最短です。
Matrice 4Tが向いている
- 太陽光発電所のホットスポット・熱異常の確認
- プラント・電力・設備の温度を伴う点検
- 消防・防災・行方不明者捜索での熱源確認
- 夜間の警備・状況把握(NIR補助ライト併用)
- 168mm望遠で離隔を取りながら対象を確認したい
Matrice 4Eの方が合う
- 赤外線は不要で、可視画質を優先したい
- 写真測量・オルソ・点群の成果精度が主目的
- 飛行しながらの撮影歪みを抑えたい(メカニカルシャッター)
- 4/3型CMOS・20MPの広角カメラが必要
Matrice 4D/4TDを検討
- 雨天・降雪下でも運用を止めたくない(IP55)
- ドローンポートによる無人・遠隔の定期運用を行いたい
- 1回の飛行時間をさらに伸ばしたい(最大54分)
Matrice 4E/4Tは保護等級の記載がなく、雨天・降雪運用には適しません。
1つのジンバルに、
6つの目。
Matrice 4Tは、可視3系統に加えて赤外線・NIR補助ライト・レーザー距離計を1つのジンバルへ統合しています。機体を載せ替えることなく、俯瞰・寄り・熱・距離を同じ飛行の中で切り替えられます。
現場全体の状況を押さえる標準の目。f/1.7の明るいレンズで、暗い時間帯の視認性を確保します。
1/1.3型CMOS・有効画素数48MP/f/1.7/35mm判換算24mm
離隔を取りながら、設備単位で状況を切り出すための中間画角。広角と望遠の間を埋めます。
1/1.3型CMOS・有効画素数48MP/f/2.8/35mm判換算70mm
近づけない対象の細部確認に。デジタルズームは16倍、ハイブリッドズームは112倍に対応します。
1/1.5型CMOS・有効画素数48MP/f/2.8/35mm判換算168mm
非冷却VOxマイクロボロメータ。スポット測温・エリア測温に対応し、高解像度モードでは1280×1024で記録できます。
640×512(画素ピッチ12μm・30Hz)/DFOV 45°±0.3°/35mm判換算53mm/f/1.0
測温範囲:高利得 -20℃〜150℃/低利得 0℃〜550℃
測温精度:高ゲイン ±2℃または±2%のいずれか大きい方
近赤外の照明。暗所で対象を照らし、可視光では捉えにくい状況の把握を補助します。
赤外線照明/FOV 5.7°±0.3°
対象までの距離を実測し、点・線・面積として記録。飛行中に位置と規模を共有できます。
測定範囲 1800m(1Hz・反射率20%の対象)/斜入射範囲 600m(1Hz)
測定精度 ±(0.2+0.0015×D)
数値はDJI公式仕様(Matrice 4シリーズ)に基づく公称値です。実際の測温結果・視認距離・伝送性能は、対象物の放射率、気象条件、飛行高度、設定、周辺の電波環境等により変動します。赤外線カメラのレンズを太陽など高エネルギー源に向けないでください。
熱と距離が要る現場に、
まとめて効く。
1回の飛行で、俯瞰・寄り・熱・距離を同時に取得できることが、Matrice 4Tの実務上の価値です。以下は、SkyLinkへのご相談が多い領域です。
太陽光発電所の熱異常
アレイ上空から赤外線でホットスポットや異常発熱の傾向を確認し、望遠カメラで該当箇所を可視画像として記録します。
効くポイント:広い敷地を短時間で回り、熱と可視を同じ飛行で残せる
プラント・電力・設備点検
送電設備、変電所、配管、屋上設備など、近づきにくい対象を168mm望遠で確認。温度を伴う異常は赤外線で併せて記録します。
効くポイント:離隔を取ったまま、設備単位で状況を切り出せる
防災・消防・捜索
被災範囲の俯瞰、残火・熱源の確認、行方不明者の捜索補助。レーザー距離計で対象位置と範囲を測り、関係者と共有できます。
効くポイント:折りたたんで持ち出せるため、初動での展開が速い
夜間警備・夜間状況把握
赤外線で人や車両の熱源を捉え、NIR補助ライトで暗所の対象を照らして確認。夜間の巡回・立入確認を補助します。
効くポイント:可視が効かない時間帯でも、状況の一次判断ができる
夜間飛行は、機体の性能とは別に、航空法に基づく承認等の手続きが必要になる場合があります。飛行の場所・方法・体制によって必要な手続きが変わるため、運用計画とあわせてご確認ください。特定の飛行に該当するかどうかの判断は、実際の運用条件に基づく個別確認が必要です。
用途が決まっていれば、構成は絞れます。
点検対象、飛行範囲、必要な成果物、運用体制をお聞かせいただければ、Matrice 4Tを含む構成と概算をご提示します。
4Tと4Eの違いは、
「熱を見るか」で決まる。
Matrice 4TとMatrice 4Eは同じ機体プラットフォームで、飛行性能・寸法・重量はほぼ共通です。違いはセンサー構成に集約されます。どちらも中望遠・望遠・レーザー距離計を備えており、4Tは赤外線とNIR補助ライトを、4Eは4/3型CMOSとメカニカルシャッターの広角カメラを持ちます。
| 項目 | Matrice 4T | Matrice 4E |
|---|---|---|
| 主な想定業務 | 点検・防災・公共安全・夜間運用 | 測量・マッピング・土木・採掘 |
| 広角カメラ | 1/1.3型CMOS・48MP/f/1.7/24mm相当 | 4/3型CMOS・20MP/f/2.8〜f/11/24mm相当 |
| メカニカルシャッター | なし(広角は電子シャッター) | あり(2〜1/2000秒) |
| 中望遠カメラ | 1/1.3型CMOS・48MP/70mm相当 | 1/1.3型CMOS・48MP/70mm相当 |
| 望遠カメラ | 1/1.5型CMOS・48MP/168mm相当 | 1/1.5型CMOS・48MP/168mm相当 |
| 赤外線サーマルカメラ | 640×512/測温 -20℃〜150℃・0℃〜550℃ | 非搭載 |
| NIR補助ライト | 搭載(FOV 5.7°±0.3°) | 非搭載 |
| レーザー距離計 | 搭載(測定範囲1800m) | 搭載(測定範囲1800m) |
| ジンバル制御可能範囲(チルト) | -90°〜70°(上方向も向けられる) | -90°〜35° |
| 写真撮影の最小間隔 | 0.7秒 | 0.5秒 |
| 離陸重量 | 1,219g(標準プロペラ) | 1,219g(標準プロペラ) |
| 最大飛行時間 | 49分(標準プロペラ・無風時) | 49分(標準プロペラ・無風時) |
| RTK測位精度 | 水平1cm+1ppm/垂直1.5cm+1ppm | 水平1cm+1ppm/垂直1.5cm+1ppm |
| 保護等級 | 標準保護レベルなし | 標準保護レベルなし |
数値はDJI公式仕様(Matrice 4シリーズ)に基づく公称値です。写真測量の成果精度は機体だけで決まらず、対地高度、重複率、標定点、使用ソフトウェア、業務要領によって変わります。公共測量・出来形管理への適用可否は個別にご確認ください。
名前は似ていても、
運用の前提が違う。
Matrice 4TDは、DJI Dock 3による無人・遠隔運用を前提とした機体です。IP55の保護等級を備え、雨天・降雪下でも運用を止めない設計になっています。一方で折りたたんで持ち運ぶ設計ではありません。「人が現場へ持ち込んで飛ばす」のが4T、「拠点に常設して遠隔で飛ばす」のが4TDです。
| 項目 | Matrice 4T | Matrice 4TD |
|---|---|---|
| 運用の前提 | 現場に持ち込み、操縦者が飛ばす | DJI Dock 3に常駐し、遠隔で自動運用 |
| 折りたたみ | 対応(折りたたみ時 約260.6×113.7×138.4mm) | アームの折りたたみ寸法は公表なし(展開時 377.7×416.2×212.5mm・プロペラなし) |
| 保護等級 | 標準保護レベルなし | IP55 |
| 雨天・降雪運用 | 適しません | 想定されています |
| 最大飛行時間 | 49分(標準プロペラ・無風時) | 54分 |
| 最大ホバリング時間 | 42分(標準プロペラ・無風時) | 47分 |
| 動作環境温度 | -10℃〜40℃ | -20℃〜50℃ |
| 機体重量 | 1,219g(離陸重量・標準プロペラ) | 1,850g |
| カメラ構成 | 広角・中望遠・望遠・赤外線・NIR補助ライト・レーザー距離計 | 広角・中望遠・望遠・赤外線 |
| ドローンポート運用 | 非対応 | DJI Dock 3に対応 |
Matrice 4D/4TDの数値はDJI Dock 3の公式仕様に基づきます。Matrice 4T/4Eには保護等級の記載がないため、雨天・降雪・結露が想定される運用には使用しないでください。防塵・防水を要件とする案件では、Matrice 4D/4TDとDock 3を含む構成をご検討ください。
Matrice 4Tで
対応できない・注意が必要な業務。
導入後に「できないと分かった」を避けるため、先に線を引いておきます。以下に該当する場合は、別の機体構成、またはグループ会社の運用体制を含めたご提案になります。
雨天・降雪下での飛行
Matrice 4Tには保護等級の記載がありません(DJI公式仕様:標準保護レベルなし)。降雨・降雪・霧・結露が想定される環境では使用しないでください。全天候での運用が必要な場合は、IP55のMatrice 4D/4TDが対象になります。
法令上の温度計測・法定検査の代替
赤外線カメラの測温は、放射率、対象表面の状態、距離、気象条件の影響を受けます。公称の測温精度は高ゲインで±2℃または±2%のいずれか大きい方です。法定点検や検査成績の根拠として用いる場合は、要求される精度・手法・記録要件を事前にご確認ください。
ガス漏れ・微小な温度差の検知
赤外線サーマルカメラはガスそのものを検知する機器ではありません。また、周囲との温度差が小さい対象や、日射・風の影響が大きい条件では、異常の判別が難しくなります。対象と判定基準を確認したうえで、適合性を判断してください。
高精度な写真測量・出来形管理
Matrice 4Tの広角カメラは1/1.3型・48MPで、メカニカルシャッターを備えていません。写真測量の成果精度や出来形管理を主目的とする場合は、4/3型CMOS・メカニカルシャッターのMatrice 4Eが適します。
夜間・目視外・第三者上空などの飛行
夜間飛行、目視外飛行、人・物件から30m未満の飛行などは、機体の性能とは別に、航空法に基づく承認・許可等の手続きや、機体・操縦者・運用体制に関する要件が関係します。実施可否は運用条件ごとの個別確認が必要です。
調達要件・情報セキュリティ要件のある案件
官公庁・重要インフラの案件では、機体の製造国、通信・データの取り扱い、認証制度への適合が調達要件になる場合があります。要件が定まっている場合は、非中国製機体を含む選択肢と併せてご相談ください。
機体を売るだけでは、
ありません。
SkyLink Japanは、現場の目的を確認するところから、赤外線の撮影設定、解析、操縦者の育成、導入後の点検・修理までを担当します。EXEDYグループとして、扶和ドローン・JDRONEの運用・解析の知見も含めてご提案します。
デモ・PoC
実機で現場条件を確認し、想定した成果が得られるかを事前に検証します。対象設備での試験飛行のご相談も承ります。
サーマル撮影設定
放射率、測温レンジ、パレット、撮影高度・時間帯など、対象に応じた設定を実機でご説明します。
解析ソフトの選定
取得した熱画像・可視画像をどう処理し、どの形式で残すか。既存の業務フローに合わせた構成をご提案します。
操縦講習
機体操作、自動飛行、赤外線カメラの取り扱い、データの受け渡しまで、業務で使える状態に合わせて実施します。
定期点検・修理
導入後の定期点検、修理、運用の困りごとに対応します。国内での保守体制を前提にご案内します。
よくあるご質問
Matrice 4Tは雨の日でも飛ばせますか?
推奨しません。DJI公式仕様では、Matrice 4T/4Eの保護等級は「標準保護レベルなし」と記載されています。降雨・降雪・霧・結露が想定される環境での使用は避けてください。雨天・降雪下での運用が必要な場合は、IP55のMatrice 4D/4TDが対象になります。
Matrice 4Eとどちらを選べばよいですか?
赤外線による熱の確認が業務に含まれるならMatrice 4T、写真測量の成果精度が主目的ならMatrice 4Eです。両機は飛行性能・寸法・重量がほぼ共通で、中望遠・望遠・レーザー距離計も共通して搭載しています。違いは、4Tの赤外線カメラ・NIR補助ライトと、4Eの4/3型CMOS・メカニカルシャッターの広角カメラです。
判断が難しい場合は、対象設備と必要な成果物をお知らせいただければ、こちらで整理してご提案します。
赤外線カメラでどこまで正確に温度が測れますか?
DJI公式仕様では、測温範囲は高利得モードで-20℃〜150℃、低利得モードで0℃〜550℃、測温精度は高ゲインで±2℃または±2%のいずれか大きい方、低ゲインで±5℃または±3%のいずれか大きい方とされています。
実際の測定値は、対象の放射率、表面状態、距離、日射、風などの影響を受けます。法定点検や検査成績の根拠に用いる場合は、要求される精度と手法を事前にご確認ください。
夜間に飛ばすには何が必要ですか?
機体側の性能(赤外線カメラ、NIR補助ライト、灯火)とは別に、航空法に基づく承認等の手続きが関係します。飛行の場所、方法、体制によって必要な手続きや要件が変わるため、運用計画と併せて個別にご確認ください。SkyLinkでは、運用体制の設計を含めてご相談を承ります。
太陽光発電所の点検にそのまま使えますか?
ホットスポットや熱異常の傾向確認には有効です。ただし、判定基準、必要な分解能、点検記録の様式は事業者・案件ごとに異なります。対象サイトの規模、必要な成果物、既存の点検フローをお知らせいただければ、飛行計画と解析までを含む構成をご提案します。まずはデモ・PoCでの検証をおすすめしています。
デモや操作説明は依頼できますか?
可能です。実機でのデモフライト、対象設備での検証(PoC)、導入後の操縦講習まで対応しています。日程と場所、確認したい内容をご相談ください。
導入後の点検・修理は国内で対応できますか?
SkyLink Japanは国内での保守・修理・定期点検の体制を持っています。運用開始後の点検周期や、業務を止めないための予備機・保守プランについてもご相談いただけます。
価格を教えてください。
構成(送信機、バッテリー、ケース、保証、講習、解析ソフトの有無)によって変わるため、お見積りでご案内しています。用途と必要な成果物をお知らせいただければ、構成案と概算をお出しします。
Matrice 4Tが自社の業務に合うか、
一緒に確認します。
点検対象、必要な成果物、運用体制をお聞かせください。構成案と概算、必要ならデモ・PoCまでご提案します。
Matrice 4Tの構成・見積を相談する
いただいた内容をもとに、担当より折り返しご連絡します。相談だけでも構いません。
