ジャイロと加速度センサーはいずれも温度の影響を強く受けるため、低温環境での運用や急激な温度変化があるとオフセット値が正しくなくなります。周囲温度が変化した場合は使用前に毎回ジャイロキャリブレーションを行う必要があり、この挙動自体は異常ではない、というのがメーカー見解です。
回答
メーカーの説明
- ジャイロと加速度センサーはいずれも温度の影響を強く受けます。
- 低温環境での運用、または屋内から寒冷な屋外へ移動するような急激な温度変化があると、オフセット値が正しくなくなります。
- そのため、周囲温度が変化した場合は使用前に毎回ジャイロキャリブレーションを行う必要があります。
- あわせて Lock Mode の使用と Window 設定のOFFが推奨されました。
低温環境で検証する場合の手順
- メーカー手順書に従いカメラを取り付け直します(側面2本のネジ → 三脚ネジの順に規定トルクで締結)。
- 電源を入れて2〜3分ウォームアップしてから、ジャイロキャリブレーションを実行します。
- Gyro trust の推奨値は 210〜220 です。
- 試験中は制御ケーブルを外して給電のみとし、制御系起因の要因を切り分けます。
- ウォームアップと校正は常温で行い、その後に0℃環境へ移して検証します。低温状態でいきなり校正しません。
許容範囲かどうかの判断
- Lock Mode を使用している場合、1分あたり約1度程度のわずかな移動が生じることがあります。これは仕様範囲としての説明です。
- これを避ける方法として、Follow Mode へ切り替え Window Angle を0度に設定することが推奨された事例があります。
- 一方、起動後約5分で約40度のロール角ずれといった水準は、この範囲を大きく超えており、IMUの不具合が疑われます。
- その場合はシリアル番号を提出してRMA番号を発行し、加速度計オフセットに異常がないかを確認するため返送・点検する運用となります。
うまくいかない場合の切り分け
| 症状 | 確認すること | 結果と次の手 |
|---|---|---|
| ずれ量が1分あたり約1度程度 | 動作モード。Lock Mode か Follow Mode か | Lock Modeなら仕様範囲としての説明がある。抑えたい場合はモードとWindow設定を見直す |
| 起動後数分で数十度ずれる | 温度、バランス、校正実施の有無 | 校正後も再現するならIMU不具合が疑われる。シリアル番号を提出しRMA番号の発行を受ける |
| 低温環境でのみ再現する | 常温でウォームアップ→校正→低温へ移動という順序を守っているか | 低温状態で直接校正していると再現しやすい。手順を修正して再試験する |
| 校正手順を変えても再現する | 制御ケーブルを外した給電のみの状態でも再現するか | 再現するならジンバル単体側の要因。再現しないなら制御系(SBUS/MAVLink)側を疑う |
| 個体差の有無を確認したい | 同一条件で別個体を試験できるか | メーカー側で別個体を試験し良品を参照機として送付する対応が提案された事例がある |
前提条件・注意事項
0〜5℃の恒温槽試験での事象に基づく内容です。温度変化ごとのジャイロ校正実施が前提となります。
Pixy LRはシリアル先頭の 125V1 / 125V2 / 125V3 が世代を示します。
Lock Mode推奨と Follow Mode推奨の案内がスレッド間で一貫していないため、実運用のモード選定は最新のメーカー見解を確認したうえで判断してください。