解除申請には「フライトコントローラーのシリアルナンバー(FC SN)」「飛行地点の緯度経度」「アプリにサインインしているDJIアカウントのメールアドレス」の3点が必要です。機体シリアルや送信機シリアルで申請すると受理されません。区域単位の解除(Zone Unlocking)は既定で最長3日、カスタムロック解除(Custom Unlocking)は認可された区域で最長1年です。
申請が必要な区域かどうかを先に確認してください
DJIは2025年11月17日付の告知で、残っていた飛行禁止区域を強化警告区域へ再分類すると発表しています。DJI公式の現行のGEO区域情報では、強化警告区域は解除申請が不要で、「ロック解除申請をDJI公式サイトに送信する代わりに、アプリの画面上の指示に従うことができます。飛行時に、確認済みのアカウントやインターネット接続は必要ありません」と案内されています。本記事の申請手順が必要なのは、制限区域や承認区域など、申請による解除が求められる区域です。飛行予定地の区域種別を、DJI FlySafe の GEO区域マップとアプリの実表示で確認してから、申請の要否を判断してください。(出典:DJI FlySafe「GEO区域情報」/DJI公式告知、2026年9月確認)
回答
申請に必要な3点
| フライトコントローラーのシリアルナンバー | アプリのAboutページで確認する。4GCCで始まる番号。 |
|---|---|
| 飛行地点の緯度経度 | latitude: 1.123456; longitude: 1.123456 の形式で指定する。 |
| DJIアカウントのメールアドレス | 実際に機体側でアプリにサインインしているアカウント。 |
手順
- 機体と送信機の電源を入れ、両者がリンクした状態にする(アプリ上でカメラ映像が見える状態にする)。
- DJI PILOTアプリを起動し、General Settings > About > Flight Controller SN を開いて、4GCCで始まるシリアルナンバーを控える。
- 飛行地点の緯度経度を、上記の形式で確定させる。
- 申請区分を決める。単発の飛行なら区域単位の解除、都度の解除を避けたい場合はカスタムロック解除を選ぶ。
- DJIの解除申請フォームから申請する。必要書類は対象区域によって異なる。過去には、許可書類の提出が不要な区域について、空のファイルをアップロードして申請を進めるよう案内された例がある。
- 承認の連絡を受けたら、案内された手順書に従って機体側で解除操作を行う。反映されない場合は、アプリを完全に終了し、申請に使用したDJIアカウントで一度サインアウトしてから再度サインインして再試行する。
申請区分と有効期間
| 区分 | 解除の範囲 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 区域単位の解除(Zone Unlocking) | 申請した区域 | 既定で最長3日 |
| カスタムロック解除(Custom Unlocking) | 申請し認可された区域 | 最長1年。承認されたブルーゾーンは1年間解除された状態となり、離陸のたびに解除操作を行う必要がなくなる |
レッドゾーンに該当する座標は、区域単位の通常のアンロックでは解除できません。カスタムロック解除の申請が別途必要です。
うまくいかない場合の切り分け
| 症状 | 確認すること | 結果と次の手 |
|---|---|---|
| 申請したはずなのに現地で飛行できない | 申請に使ったシリアルナンバーの種類。フライトコントローラーのシリアルか、機体シリアルまたは送信機シリアルか | 機体シリアル・送信機シリアルで申請した場合、申請そのものが成立していない。アプリのAbout画面でFC SNを確認し、その番号で再申請する |
| 「シリアルナンバーが誤っている」と回答された | アプリのAbout画面に表示されるFC SN(4GCCで始まる)と、申請フォームに入力した値を1文字ずつ突き合わせる | 一致しない場合、解除申請は受理されない。正しい番号で再提出する |
| 以前は飛べた区域で飛行できなくなった | 解除ライセンスの有効期間が切れていないか。区域単位の解除は既定で3日 | 期限切れなら再申請する。天候や工程の都合で3日では消化しきれない場合は、区域単位ではなくカスタムロック解除を申請する |
| 承認されたのに機体・アプリに反映されない | アプリにサインインしているDJIアカウントが、申請に使用したアカウントと同一か | アプリを完全に終了し、当該アカウントでサインアウト・再サインインしてから再試行する |
| 申請しても当該座標が解除されない | 飛行地点がレッドゾーンに該当していないか | レッドゾーンは通常のアンロックでは解除できない。カスタムロック解除の申請が別途必要 |
| 修理で機体・送信機が交換された後、解除が効かなくなった | 交換前に取得したカスタムロック解除の設定が引き継がれているか | 修理対応でカスタムロック解除は引き継がれない。返却後、解除を申請したアカウントで機体・送信機にログインし、再度機体への書き込みを行う。機体・送信機が交換された場合は再度の解除申請が必要 |
| 交換後に機体登録番号が使えるか分からない | 機体シリアルナンバーが変更されたか、リセットされただけか | 機体シリアルナンバー自体が変更されない場合はリセットされるのみで、機体登録番号は機体シリアルナンバーに紐づくためそのまま引き継がれる |
| 申請前に、機体側の異常を疑っている | 申請が受理されているかをまず確認する | 「解除申請したのに飛べない」として点検に出したが、申請自体が成立しておらず機体に異常が確認されなかった事例がある。点検依頼の前に申請内容を確認する |
前提条件・注意事項
- ジオゾーンの解除はメーカー側の措置であり、航空法上の許可・承認や、空港等の管理者が定める規制とは別の手続きです。解除後の飛行も現地の法令・規制の遵守が前提となります。
- 年度・制度改定により変動するため、最新要件は所管の公式情報で確認してください。申請区分の名称・有効期間・必要書類はメーカー側の運用変更によっても変わります。
- 本記事の期間・区分は、2022年3月〜2023年1月時点のメーカー回答に基づきます。アプリの版数によりメニュー階層・項目名が変わる場合があります。
次にできること
製品情報やサポート窓口を確認できます。解決しない場合は、この記事を元にご相談ください。