簡単操作でパッとできる！オルソ画像を4DLinkで比較しよう！！

皆さん、こんにちは。WorldLink & Company 技術部です。
3月に入り日も長くなり、ここ京都では桜の花もあちらこちらで咲いています。

きれいですね。
待ちに待った春です！

さて今回は、昨年末のブログで触れました4DLinkCloudについてご紹介します。

4DLinkそのものについて知りたい方や初めての方は、コチラをご参照ください▼
4DLinkCloudって何？〜いつでも、どこでも、誰とでも！〜

4DLinkには2Dや3Dのモデルを表示・共有できる機能があります。
今回は2Dのモデルで良く利用される「オルソ画像」と呼ばれる画像の表示と比較についてお話します。

［オルソ画像ってなに？］

みなさん、Google Mapを開いてみてください。
そして、航空写真で地図を開いてみるとどうでしょうか。
どこから見ても真上から撮影されたような画像になっていませんか？
これを“オルソモザイク画像”と呼びます。
ドローンなど空からカメラで撮影された画像は、レンズの中心に光が集まる中心投影の画像です。
そのため、レンズの中心から写っている各対象物までの距離が違っています。
この違いにより、写真上の像に位置のズレが生じています。
写真に写る対象物が地面から高くなるあるいは、写真の中心から周縁部に向かうほど、このズレが大きくなります。
上空から撮影した空中写真では、地形の起伏による位置のズレが生じる、高い建物や周縁部に写った高い木々などが写真の中心から外側へ傾いているように写ります。
オルソ画像は、こういった写真上の対象物の像の位置のズレをなくし、空中写真を地図と同じく、真上から見たような傾きのない、正しい大きさと位置に表示されるように変換した画像のことです。

オルソ画像について、詳しく知りたい方は、下記サイトをご参照ください。
国土交通省国土地理院：https://www.gsi.go.jp/gazochosa/gazochosa40002.html

上の図は、ドローンで撮影した写真から作成したオルソ画像です。

同じ場所・違う時期のオルソ画像を入れると、画面を分割して比較ができちゃいます。

画面中央のスライダーを動かすと、こんな感じに表示できます。

同じ地点のオルソ画像を複数追加し、コマ送り機能を使って表現すると、変化が簡単に確認できます。

気になる箇所があれば、注釈機能を使ってその場所にメモを追記したり
リンクを貼り付けて報告書などを添付することもできます。

こういった機能は、工事の進捗管理をはじめ、橋梁や舗装箇所の点検・確認などにも活用できます。

4DLinkは2D/3Dのモデルだけでなく現場で撮影した写真も表示、管理できます。
作成したオルソ画像、注釈メモ、報告書のリンクに加え、現場で撮影した写真をアップロードして、4DLinkCloudに保存しておくと、現場ごとのアーカイブとして利用できます。

アーカイブの方法は、下の図のように現場単位でプロジェクトを分けて活用いただくのもひとつです。
また、プロジェクトの中にサブフォルダを作成することもできます。
ファイルの種類ごとにサブフォルダを設け、時系列変化を見やすくするといった利用も可能です。
2つの現場の作業進捗の比較・確認をしたい場合は、同じサブフォルダに2つの現場のデータを蓄積していくと便利です。
目的、見せ方、用途に合わせたアーカイブとしてご利用頂ければと思います。