地形認識モードは、機体が標高を感知するのではなく、あらかじめ飛行計画に埋め込んだDSMデータを基に対地高度を保つミッションプランです。事前にDSMデータをQGISで加工し、送信機にインポートします。
回答
地形認識モードとは、DSMデータを基に飛行高度を設定し、自動航行を行うフライトプランです。機体自体が標高を感知して飛行すると誤認されがちですが、事前に飛行計画を立てる際にマップ内へDSMデータを埋め込むことで、対地での飛行を可能にしています。
あらかじめ飛行させるエリアのDSMデータ(.tif)を作成したうえで、QGISを用いてDSMファイル(.tfw)の作成およびtifファイルのリサイズを行います。
1. 出力したDSMデータをQGISに入力する
QGISを立ち上げ、事前に作成したDSMデータ(.tif)をドラッグアンドドロップでインポートします。
2. ラスタから再投影を選択する
- レイヤーの入力したデータを選択します。
- メニューバーのラスタからプロジェクションを選択します。
- ワープ(再投影)を選択します。
- 実行を選択します。このとき、変換先CRSはWGS84にします。
- レイヤーに再投影後のデータが表示された後、ワープ(再投影)のタブを閉じます。
3. 再投影データを保存する
- 再投影データを選択します。
- エクスポートから名前を付けて保存を選択します。
- ラスタレイヤ保存設定を次のとおり指定します。
- 解像度(現在の:レイヤ)でサイズの調整を行い、データ容量を100MB未満に設定します。
- 設定後、OKを選択します。
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| 出力モード | 生データ |
| 形式 | GeoTIFF |
| ファイル名 | 任意 |
| CRS | WGS84 |
4. wldデータを保存する
- サイズ変更後のレイヤーを選択します。
- メニューバーのプロダクション内から「投影法を抽出する…」を選択します。
- 実行すると、保存フォルダ内に「任意.wld」が出力されます。
5. 拡張子の変更と保存
- 出力したファイル(.wld)の拡張子を(.tfw)に変更します。
- リサイズしたtifと変換を行ったtfwをファイルに格納します。
- 格納する際は、DJI\DSM\任意のファイル名という階層で保存します。
- microSDに保存し、送信機上でインポートを行います。
6. DSMデータを送信機にインポートする
- microSDを送信機に挿入後、画面左上のメニューからSDカードマークを選び、読み込みを行います。
- DSMファイルを選択してインポートします。
7. 飛行計画を作成する
- 飛行計画から地形認識モードを選択します。
- インポートしたDSMデータを選択します。
- 表示後、通常の写真計測と同じ要領で飛行計画を立てます。
うまくいかない場合の切り分け
| 症状 | 確認すること | 結果と次の手 |
|---|---|---|
| インポート時などにエラーが出る | 作成したファイル名に全角文字が含まれていないか | ファイル名は必ず半角英数字にします。 |
| DSMデータを扱えない | エクスポート時のデータ容量 | 解像度のサイズ調整でデータ容量を100MB未満にします。 |
| DSMデータ選択後、地図が表示されない | 選択したDSMデータのサイズ | データのサイズに応じて表示に時間がかかるため、表示されるまで待ちます。 |
前提条件・注意事項
- 記載の手順は2023年5月時点の情報に基づくものです。現行の仕様は都度ご確認ください。
- QGISはオープンソースの地理情報システム(GIS)アプリケーションです。お客様の環境などに応じて内容をご確認いただき、個人または組織の判断でご使用ください。