隣の作業跡を見ながら機械を真っすぐ走らせる作業は、思っている以上に神経を使います。少しでもズレないように、ハンドルを左右に細かく操作し続ける必要があり、その作業が朝から夕方まで続くとなると、オペレーターへの負担は決して小さくありません。
実際に作業していると、気付かないうちに整地済みの場所へ重なって走行してしまうこともあります。時間や燃料のロスにつながるだけでなく、「もっと効率よく作業できないだろうか」と感じる場面も少なくありません。
そんな時に、機械が自動で正確な走行ラインを維持してくれれば、ハンドル操作に神経を集中させる必要がなくなります。オペレーターは作業機の状態や圃場全体の確認に意識を向けることができ、長時間の作業でも疲労を大幅に軽減できます。
「今日は一日作業したのに、いつもより疲れなかったな」
そんな実感につながるのが自動操舵(じどうそうだ)の魅力ではないでしょうか。作業精度の向上はもちろん、重複作業の削減や作業時間の短縮にもつながるため、忙しい農繁期だからこそ導入する価値を感じています。
このブログでは、運転を助けるAT2・AT2 Maxと、圃場の高さをそろえる作業を助けるAL02を紹介します。普段のどんな手間が減るのか、作業の場面に合わせて見ていきましょう。

ハンドルを細かく直す負担を減らす
耕すときも、種をまくときも、隣の作業跡に合わせて走るには気を使います。少しずれるたびにハンドルを直していると、作業機の様子を確かめるのも忙しくなります。
自動操舵に任せられるのは、設定した経路に沿って走るためのハンドル操作です。
この細かな操作が減れば、後ろの作業機や仕上がりを確認しやすくなります。一度設定した経路を保存して、次の作業で呼び出すこともできます。
まずは「まっすぐ走るのがどのくらい楽になるか」。いつもの農機と田んぼで試してみると、ご自身の作業に合うかが分かりやすくなります。
AT2とAT2 Maxで、楽になること
どちらもハンドル操作を助ける製品です。違いを見るときは、機能の数だけでなく、画面の見やすさや普段の使い方も確かめてみてください。

AT2:まっすぐ走るときの、細かなハンドル操作を減らす

耕した跡を見ながら、何度もハンドルを切り直す。AT2は、そうした走行中の小さな修正を受け持ちます。
ハンドル操作に追われにくくなるので、土の返り方や種まきの様子にも目を配りやすくなります。まっすぐ走る区間が長い作業では、試しておきたい機能です。
AT2では、画面を見ながら走る場所を確認し、田んぼの端で自動旋回できます。折り返して次の列へ向きを合わせる操作を機械が助けるので、作業の重なりを減らし、作業時間を短くすることにもつながります。
自動Uターンは、追加のオプションなしで最初から設定できます。
AT2 Max:大きな画面で見やすく、切り替える手間も減らす
AT2 Maxも、設定した経路を走るためのハンドル操作を受け持ちます。そのうえで、画面の見やすさや、操作の手間が気になる方に検討していただきたい製品です。
対応する作業機なら、走行する経路と作業機の情報を、一つの画面に並べて表示できます。確認するたびに画面を切り替え、また戻す操作が減ります。
画面は、運転席からの見え方が大切です。実物で文字の大きさやボタンの押しやすさを確かめてから選ぶと、使い始めてからの戸惑いも減らせます。
AL02で、圃場の高さ合わせを楽に
「あそこだけ、いつも水が残る」。同じ田んぼでも、水のたまり方に違いが出ることがあります。土や排水路の状態のほかに、地面の高さの違いが関係している場合もあります。
高さをそろえるには、高い所の土を削り、低い所へ運びます。このとき大変なのが、土をならす板(ブレード)の高さを、何度も上げ下げして合わせることです。
画面の色をそろえるように走ると、圃場の高さもそろっていきます。
圃場を測ると、高い所と低い所が画面上で色分けされます。どこを削り、どこへ土を運べばよいかが色で分かるため、難しい数字を見続ける必要はありません。
整地中は、画面を同じ色に塗っていくような感覚で進めます。AL02がブレードの高さを自動で調整するので、手元で何度も上げ下げする負担を減らせます。

- 作業前:高低差を色で確認する画面に色分けされた高い所と低い所を見ながら、仕上げたい高さを決めます。
- 作業中:画面の色をそろえながら進む同じ色に塗っていくように走ると、AL02がブレードの高さを自動調整します。
- 作業後:高さのそろった圃場に高低差による水深のむらを抑えやすくします。
田んぼを平らにするほか、水を流したい方向に傾斜を付ける使い方もあります。どんな高さに仕上げるかは、排水先も見ながら決めます。
水の抜け方は土質や排水路にも左右されます。AL02を使う際も、農機の運転と安全確認は必要です。
取り付けと費用で、確かめたいこと
「今のトラクターに付くのか」「いくらかかるのか」。まず確かめたいのは、この2つだと思います。
取り付けられるかどうかは、農機の種類や型式、年式によって変わります。コンバインに使いたい場合も、お使いの機種ごとに確認します。
費用は、本体だけでなく取り付けや最初の設定まで含めて見ておくと安心です。通信費や点検など、使い続けるために必要な費用も合わせてご案内します。

稲刈りだけに使いたいのか、耕す作業や種まきにも使いたいのか。普段の仕事を伺いながら、必要な機器と費用をお見積りします。
買う前に、いつもの作業で試す
使いやすさは、田んぼの形や周りの山・木などの条件でも変わります。実演では、次の3つを確かめてみてください。
- ハンドルを直す回数が減るか
- 画面の文字が見やすく、操作しやすいか
- 作業の仕上がりに問題がないか
最初の設定にかかる手間も含めて確かめると、日々の作業で使っていけるかを判断しやすくなります。
「この作業が大変」からご相談ください
「まっすぐ走る間、ハンドルから気が抜けない」「整地で高さを合わせるのに苦労する」。ご相談は、普段感じていることを教えていただくところからで大丈夫です。
製品名や難しい仕組みを覚えていただく必要はありません。お使いの農機と、楽にしたい作業を伺いながら、合う方法を一緒に考えます。
今お使いの農機で、何ができるか
SkyLink Japanでは、取り付けの確認から初期設定、使い方の説明、導入後の修理・メンテナンスまで対応しています。分かる範囲で農機のメーカー名・型式をお知らせください。
作業の困りごとを相談する詳しい製品情報・参考資料を見る
- FJD AT2:自動Uターンは、追加のオプションなしで最初から設定できます。
- FJD AT2 Max:作業機の情報表示には、作業機側の対応も必要です。RTK・PPP・SBASの切り替えは手動です。
- FJD AL02:衛星を使って地形を測り、決めた高さに合わせてブレードを調整する3D整地システムです。
- 農研機構|自動操舵システム:傾斜や速度、衛星信号の受信状態によって、精度の低下や停止が起こる場合があります。
2026年9月確認。製品写真:SkyLink Japan・FJDynamics。仕様や取り付け条件は、ご相談時に確認します。
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