夏季休業期間:2026年8月11日(火)~ 2026年8月16日(日)
測量現場で使用される Emlid Reach RS4 RTK GNSS受信機

オールバンド RTK GNSS 受信機

樹木の下でも、
約5秒でFixする。

Emlid Reach RS4 / Reach RS4 Pro

上空視界が抜けない現場ほど、初期化を待つ時間が測量原価になります。RS4 は 672チャンネル・オールバンド受信で収束時間を通常5秒以下に抑え、ポールを傾けたままでも計測できる傾斜補正を備えます。上位機の RS4 Pro は 2台のカメラで、AR杭打ちと「近づけない場所を写真から測る」までを1台で完結させます。

672 ch
GPS/QZSS/GLONASS/Galileo/BeiDou/NavIC
7 mm + 1 ppm
RTK 水平精度(垂直 14 mm + 1 ppm)
約5
収束時間(通常値)
16 時間
傾斜補正付きRTKローバーとしての連続使用
Line-up

まず、RS4 と RS4 Pro のどちらかを決める。

測位エンジン・アンテナ・通信・耐環境性能は共通です。違いは「カメラを積んでいるかどうか」だけで、その1点が杭打ちの速度と、近づけない対象を測れるかどうかを分けます。手元の業務でどちらを選ぶべきか、以下の判断軸でご確認ください。

Emlid Reach RS4 本体
標準モデル

Reach RS4

基準局にも移動局にもなる、測量・出来形・杭打ちの標準機。取得点そのものの精度と、Fixの速さ・粘りを最優先する構成です。

  • 地形測量、杭打ち、出来形管理、道路線形、土量計測
  • 単体で基準局/移動局を切り替え可能
  • 重量 920 g / IP68 / −40〜+65 ℃

デュアルカメラを搭載した Emlid Reach RS4 Pro
上位モデル/デュアルカメラ

Reach RS4 Pro

RS4 の測位性能に、2台のフルHDカメラを追加。杭打ちをARで誘導し、壁面・フェンス裏・交通量の多い道路越しなど立ち入れない位置の座標を写真から取得できます。

  • AR杭打ち:画面上に設計点・線形を重畳表示
  • 写真計測:10 m 以内で約 3〜5 cm(メーカー公称値)
  • 重量 943 g / 内部ストレージ 16 GB

判断軸 01

杭打ちの本数が多いか

1日あたりの設置点数が多いほど、AR誘導による1点あたりの短縮が効きます。点数が少なく検測中心なら RS4 で十分です。

判断軸 02

近づけない対象があるか

供用中の道路、法面、フェンス裏、構造物の壁面など「立てない位置」の座標が必要なら RS4 Pro を選びます。

判断軸 03

公共測量で使うか

国土地理院の1級GNSS測量機としての登録は機種ごとに行われます。RS4/RS4 Pro/RX2 は現在申請中です(比較表参照)。

Accuracy

「上空が抜けない」を前提に設計された受信機。

日本の現場は、樹木・建物・法面・高架下といったマルチパスと遮蔽が常態です。RS4/RS4 Pro は 672チャンネルでオールバンド(L1/L2/L5、Galileo E6 を含む)を同時追尾し、使える衛星が減る条件でも Fix を維持することを狙った構成になっています。

チャンネル数を増やすことが、遮蔽下での粘りになる。

受信できる信号の本数が多いほど、遮蔽で失われた分を他の衛星・他の周波数で補えます。RS4 は GPS・QZSS(みちびき)・GLONASS・Galileo・BeiDou・NavIC の6システムに対応し、収束時間は通常5秒以下です。

静的
H: 4 mm + 0.5 ppm / V: 8 mm + 1 ppm ※1
PPK
H: 5 mm + 0.5 ppm / V: 10 mm + 1 ppm
RTK
H: 7 mm + 1 ppm / V: 14 mm + 1 ppm
更新レート
最大 10 Hz / 内部ストレージ 16 GB

GPSQZSSGLONASSGalileoBeiDouNavIC遮られた分を、別の衛星・別の周波数で埋める樹木の遮蔽建物によるマルチパス・遮蔽
遮蔽下での受信のイメージ(図解:SkyLink Japan)

672 チャンネル

同時追尾数を確保し、可視衛星が減る環境でも解を保持しやすくします。

6システム対応

GPS/QZSS/GLONASS/Galileo/BeiDou/NavIC。QZSS は L1C/A・L1C・L2C・L5 を追尾。

収束 通常5秒以下

1点ごとの待ち時間が短いほど、1日に回れる測点数が増えます。

RTK 7 mm + 1 ppm

水平7 mm+1 ppm。垂直は 14 mm+1 ppm(いずれもメーカー公称値)。

Tilt compensation

ポールを立て直す時間を、点数に変える。

気泡管を合わせる動作は1点あたり数秒でも、1日数百点なら無視できない時間になります。RS4/RS4 Pro の傾斜補正は磁気センサに依存しないため、鉄筋・鋼矢板・鉄骨まわりでもキャリブレーションなしで使えます。

傾けたまま、先端を当てて記録する。

ポールを鉛直に保つ必要がないため、法面の肩、擁壁の際、配管の下など体勢を作りづらい場所ほど効果が出ます。傾斜による追加誤差はメーカー公称で RTK + 2 mm + 0.3 mm/°、たとえば 30° 傾けた状態でも 18 mm 程度の精度とされています。

傾斜補正
RTK + 2 mm + 0.3 mm/°
キャリブレーション
不要(磁気の影響を受けない方式)
使い方
ポールを傾けたまま先端を測点に当てて記録
対象
RS4/RS4 Pro とも標準搭載

θIMU で補正従来:気泡管で鉛直を出してから記録1点ごとに姿勢を作る時間が発生するRS4:傾けたまま、先端の座標を記録追加誤差は RTK + 2 mm + 0.3 mm/°(公称値)測点測点
従来の鉛直計測と傾斜補正の比較(図解:SkyLink Japan)

Reach RS4 Pro

カメラが増えると、測れる場所が増える。

RS4 Pro は前面と底面に 1/2.6 インチ CMOS(グローバルシャッター/フルHD/25 fps)を搭載します。用途は2つ、「杭打ちを速くする」「近づけない点を測る」です。

AR杭打ち:探すのではなく、見えている所へ歩く。

カメラ映像に設計点・線形を重ねて表示するため、画面の矢印と数値を追うだけで目標位置に到達できます。杭を探して行き来する動きが減り、設置ミスも起きにくくなります。新任者や協力会社への引き継ぎコストを下げたい現場に向きます。

用途
杭打ち、丁張り、レイアウト、設計線形の現地展開
効きやすい現場
設置点数が多い/目印の少ない造成地・更地

目標点まで0.12 m解の状態FIX設計点STA 1+240 / 中心線カメラ映像に設計点・線形を重ねて、歩く先を示す
AR杭打ちの画面イメージ(図解:SkyLink Japan)

写真計測:立てない場所の座標を、離れた位置から取る。

撮影した画像から座標を求められるため、供用中の道路越し、フェンスの向こう、構造物の壁面、法肩など、ポールを立てられない対象にも届きます。トータルステーションを据える必要がないぶん、段取りと交通規制の負担が下がります。

精度
10 m 以内で約 3〜5 cm(メーカー公称値)
センサ
1/2.6 in CMOS/グローバルシャッター/フルHD
画角
前面 H 64.6°×V 42.8°/底面 H 63°×V 42°
注意
測点そのもののRTK精度とは別基準です

Reach RS4 Pro で撮影した画像から座標を取得する画面
写真からの座標取得イメージ(提供:Emlid)

この機能が置き換えないもの。 写真計測は「近づけない点を概略〜数センチで押さえる」ための手段です。ミリ単位の出来形計測や、構造物の変位監視をそのまま置き換えるものではありません。要求精度が数ミリの管理項目については、従来どおり直接観測またはトータルステーションとの併用をご検討ください。適用可否の切り分けはご相談ください。

Durability

止まらないための、筐体とバッテリー。

現場で機材が落ちると、その日の工程がまるごと止まります。マグネシウム合金筐体・IP68・−40〜+65 ℃、1充電16時間という仕様は、「予備を持ち歩かなくていい」ことに直結します

降雪・降雨環境で使用される Emlid Reach RS4
過酷な環境での使用イメージ(提供:Emlid)

1充電16時間。ログ記録なら22時間。

傾斜補正付きRTKローバーとして 16 時間、ログ記録では 22 時間。基準局として朝から夕方まで据えっぱなしにしても、日中に電源を触る必要がありません。充電は USB Type-C(PD)で、現場のモバイルバッテリーからも給電できます。

筐体
マグネシウム合金/IP68
動作温度
−40 〜 +65 ℃
バッテリー
Li-ion 5000 mAh・7.2 V・36 Wh
充電
USB Type-C(PD)5V/9V/12V/15V—3A

クイックリリースで、着脱を片手で終える。

ポール・三脚間の着脱を工具なしで行えます。基準局と移動局を頻繁に入れ替える運用、1日に複数現場を回る運用では、この積み重ねが移動時間を削ります

Emlid Reach RS4 のクイックリリースマウント
クイックリリースマウント(提供:Emlid)

Workflow

現場で取った点が、そのまま事務所の図面になる。

RS4/RS4 Pro には モバイル/クラウドアプリ「Emlid Flow」が付属します。現場で取得した点・線形・写真がクラウドで同期され、事務所側は帰社を待たずに確認できます。USBメモリでの受け渡しや、二重入力による転記ミスがなくなります。

Emlid Flow で現場データを同期するワークフローのイメージ
Emlid Flow を用いたワークフローのイメージ(提供:Emlid)

Emlid Flow でできること

地形測量

点・線・面の取得と属性付与。

杭打ち・レイアウト

設計点への誘導(Pro はAR表示)。

線形・道路測量

中心線・横断の展開と検測。

土量計算

切土・盛土の算出。

出来形確認

設計値との差分チェック。

チーム共有

メンバー招待・リアルタイム同期。

メンバー招待

プロジェクト単位で権限を分けて共有。

リアルタイム同期

現場の取得データが即座に事務所へ。

設定の共通化

座標系・レイヤ設定を全端末で統一。

データ出力

RINEX/NMEA/LLH・XYZ/UBX で記録。

Comparison

Reach シリーズ 4機種の使い分け。

当社で取り扱う Emlid Reach シリーズの主要4機種です。公共測量に充てるかどうかが、実務上いちばん大きな分岐になります。国土地理院の測量機登録は機種ごとに個別の手続きが必要なため、下表の該当欄を必ずご確認ください。

※ 数値はいずれもメーカー公称値です。RS3 は登録済み、RS4/RS4 Pro/RX2 は現在申請中です。
項目 Reach RS3 Reach RS4 Reach RS4 Pro Reach RX2
位置づけ 基準局・移動局兼用の実績機 RS3の上位。オールバンド672ch RS4+デュアルカメラ 超小型ローバー専用
公共測量(国土地理院1級GNSS測量機) 登録済登録番号 259 申請中 申請中 申請中
チャンネル数 184 672 672 672
RTK 水平精度 7 mm + 1 ppm 7 mm + 1 ppm 7 mm + 1 ppm 7 mm + 1 ppm
傾斜補正
基準局として使用 ×(ローバー専用)
内蔵無線 LoRa/UHF LoRa/UHF/LTE LoRa/UHF/LTE なし(NTRIP/Bluetooth)
カメラ フルHD ×2
AR杭打ち/写真計測
重量 950 g 920 g 943 g 280 g
防塵防水 IP67 IP68 IP68 IP68
動作温度 −20〜+65 ℃ −40〜+65 ℃ −40〜+65 ℃ −20〜+65 ℃
連続使用 RTK 18 h/ログ 22 h 16 h/ログ 22 h 16 h/ログ 22 h 最長 16 h
PIX4Dcatch 連携 歩行3Dスキャン
向いている方 公共測量で確実に使いたい 遮蔽下でのFix速度と精度を最優先 杭打ちが多い/近づけない点を測る 携行性重視・スマホ運用
詳細 RS3 のページ 仕様を見る 仕様を見る RX/RX2 のページ
公共測量でお使いになる場合。 国土地理院の測量機登録は機種単位で行われます。Reach RS3 は1級GNSS測量機(登録番号259)として登録済みです。RS4/RS4 Pro/RX2 は現在申請中です。登録完了前に国土地理院1級GNSS測量機の要件がある案件では、登録済みの RS3 をご提案する場合があります。

Specification

技術仕様

Emlid 公式データシートに基づく主要仕様です。RS4 と RS4 Pro の差分は濃いオレンジで示しています。




項目 Reach RS4 Reach RS4 Pro
寸法 128.6 × 128.6 × 99.3 mm
重量 920 g 943 g
筐体 マグネシウム合金
動作温度 −40 〜 +65 ℃
IP保護等級 IP68
使用可能時間 傾斜補正付きRTKローバーとして 16 時間/ログ記録は 22 時間
バッテリー リチウムイオン 5000 mAh・7.2 V・36 Wh
充電 USB Type-C(PD)5V—3A/9V—3A/12V—3A/15V—3A
  1. ※1 静的精度は Emlid 公式サイトの公表値です。日本語版データシート(Reach RS4)には異なる値の記載があるため、厳密な精度管理を要する用途では事前にお問い合わせください。
  2. ※2 無線の使用可能な周波数範囲と出力は、国・地域の規制により異なります。日本国内での利用可否は当社までお問い合わせください。
  3. ※ 本ページの数値はすべてメーカー公称値であり、実測値・保証値ではありません。測位精度は衛星配置・上空視界・基準局までの距離・補正配信の品質により変動します。
Why SkyLink Japan

買ったあと、誰が面倒を見るのか。

GNSS受信機は、購入時よりも「現場でFixしない」「補正が届かない」といった相談が発生したときに差が出ます。当社は機体・センサ・解析ソフトを含めた運用全体を国内で担当します。

STEP 01

要件の整理

対象業務、要求精度、公共測量の有無、現場の通信環境、既存の測量機・CADとの接続を伺います。

STEP 02

構成のご提案

RS4/RS4 Pro/RS3/RX2 と補正手段の組み合わせをご提案。実機での確認も承ります。

STEP 03

導入・初期設定

座標系設定、補正配信の接続、Emlid Flow のプロジェクト設計、操作トレーニングまで。

STEP 04

国内保守・運用支援

不具合切り分け、メーカー調整、運用中のご相談。測量・点検・解析まで社内で完結します。

グループ3社体制

SkyLink Japan(販売・保守・導入支援)、扶和ドローン(UAV/LiDAR測量・点群解析・CAD)、JDRONE(災害対応・高難度運航)。機材の提供だけでなく、取得したデータの後工程まで相談できます。

開発元と調達要件

Emlid はハンガリー・ブダペストに本社を置く Emlid Tech Kft. が開発・供給する GNSS ブランドです。調達要件で製造国・供給元の確認が必要な場合は、個別に一次情報をご提供します。

FAQ

よくあるご質問

公共測量に使えますか。
国土地理院の測量機登録は機種単位で行われます。当社が取り扱う Reach シリーズのうち Reach RS3 は1級GNSS測量機(登録番号259)として登録済みです。RS4/RS4 Pro/RX2 は現在申請中です。登録完了前に等級要件がある案件では、登録済みの RS3 をご提案します。
RS4 と RS4 Pro は、測位精度そのものに違いがありますか。
測位に関する公称スペック(RTK 7 mm + 1 ppm、収束5秒以下、672チャンネル、傾斜補正)は同一です。違いはデュアルカメラの有無で、AR杭打ちと写真からの座標取得が使えるかどうかが分かれます。
日本国内で LoRa や UHF の無線は使えますか。
無線の使用可能な周波数と出力は国・地域の電波法令により異なります。メーカーも「販売元に確認」と明記しています。日本国内でどの通信方式が利用可能か(技適の適用範囲、無線局免許の要否を含む)は、ご検討中の構成をお知らせいただいたうえで当社よりご回答します。国内では LTE によるネットワーク型RTK(VRS等)を基本構成としてご提案するケースが多くなっています。
CLAS(みちびきセンチメータ級測位補強サービス)に対応していますか。
公開データシート上の追尾信号に QZSS L6 は含まれていません。CLAS を前提とした運用は想定しておらず、ネットワーク型RTK または自社基準局+無線での運用が基本となります。最新の対応状況はお問い合わせください。
すでに Reach RS3 を使っています。RS4 に買い替えるべきですか。
一律の買い替えはお勧めしません。判断軸は3つです。①公共測量で使っているなら、登録済みの RS3 を残すのが確実です。②樹木下や市街地で Fix に時間がかかる、あるいは Fix が外れる頻度が高いなら、672チャンネルの RS4 が効きます。③杭打ちの本数が多いなら RS4 Pro の AR誘導が効きます。RS3 と RS4 の併用(基準局 RS3・移動局 RS4 等)もご提案可能です。
RS4 Pro の「写真から測る」機能は、トータルステーションの代わりになりますか。
なりません。写真計測の公称精度は10 m 以内で約 3〜5 cm であり、ミリ単位の出来形管理や変位監視を置き換えるものではありません。「立ち入れない位置の座標を、数センチで押さえる」用途に適した機能です。要求精度による使い分けはご相談ください。
手持ちのCAD・測量ソフトにデータを取り込めますか。
RINEX、NMEA、LLH/XYZ、UBX での記録に対応し、Emlid Flow から一般的な測量CAD・GIS向けの形式で書き出せます。具体的な出力形式と、お使いのソフトへの取り込み手順は、ソフト名をお知らせいただければ個別にご案内します。
価格を教えてください。
構成(本体単体/基準局+移動局のセット/ポール・三脚などの付属品/補正サービスの契約有無)によって変わるため、本ページでは価格を掲載していません。想定業務と台数をお知らせいただければ、御見積をお出しします。リースのご相談も承ります。
補助金の対象になりますか。
補助金・交付金の適合可否は年度および事業スキームによって変わるため、本ページでは断定を避けています。ご検討中の制度名をお知らせいただければ、当社で確認のうえご回答します。
Contact

「どちらを、何台、どの補正方式で」から決めましょう。

対象業務・要求精度・現場の通信環境をお伺いすれば、RS4/RS4 Pro/RS3/RX2 のどれが妥当かは概ね絞り込めます。公共測量に充てるご予定がある場合は、その旨も併せてお知らせください。実機での確認も承ります。

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