Q Ground Control(QGC)アプリを立ち上げると、Fly画面が立ち上がります。
Fly画面では、各種ツールへの移動、機体情報(テレメトリ)の確認など、ドローンの運行に関わる全ての情報を確認することが可能です。
この記事では、QGCアプリのユーザーインターフェースについて解説します。Fly以外の機能については、別記事をご参照ください。
利用しているQGCのバージョンと、機体の設定により、表示画面が大きく異なる場合がございますが、各要素については同様になります。
・Toolbarについて
画面左上のアイコンはツールバーです。それぞれのアイコンに機能が割り振られています。
アプリ立ち上げ時にはFlyが標準画面になります。
アイコン及び名称 | 意味 |
アプリケーションの設定を行えます。表示単位の変更など。 | |
機体の設定変更が行えます。キャリブレーションやフェイルセーフ設定はここから。 | |
自動航行の飛行計画が行えます。ジオフェンス設定やMissionデータの取り扱いも行えます。 | |
飛行中の各種データを表示し、運行管理が行えます。運用中はこの機能を利用します。 | |
ログの抽出等が行えます。 |
・Statusbarについて
画面上部のバーには機体の状況が表されます。
アイコン及び名称 | 意味 |
機体のメッセージを表示します。 アイコンをタップするとメッセージ内容がポップアップで表示されます。 エラーメッセージがある場合には(!)のアイコンになります。 離陸前の確認ではこのエラーメッセージの有無と内容を確認してください。 | |
GPSの現在の受信状況を表します。 上段が補足しているGNSS衛星の数です。 下段はHDOPで、衛星の水平的な配置状況を数値化したものです。 この数値は値が小さいほど位置精度が良くなります。 HDOPが高く、離陸できないエラーが発生した場合は補足時間を長くするか、 離陸地点の見直しが必要です。 | |
送信機との信号強度を表示します。 この値が悪化している状況が継続すると伝送途絶のリスクが生じます。 悪化の傾向がみられた場合には離陸地点に戻すように運用してください。 | |
| バッテリー残量を表示します。 多くの機種が電圧値での表示にしか対応していません。 パーセンテージ表記の場合にはV表示への変更を行ってください。 |
Armed/Disarmed (アーム/ディスアーム) | 現在のアーム状況を表示します。 Arm:モーター始動、離陸可能もしくは離陸している状況 Disarm:モーター停止の状況 飛行中にDisarmに切り替えると強制的にモーターを停止させることができます。 *アーム操作は緊急時を除いて利用しないでください。 |
Flight mode (フライトモード) | 現在のフライトモードの確認、変更を行います。 *送信機にフライトモードの切り替えスイッチが割り当てられている場合には、 アプリ画面からの操作での変更は利用しないことを推奨します。 |
・Instrument Panelについて
インストルメントパネルの上部には、高度/角度/コンパスを表示する計器のインターフェースと、
好みのパラメーターを表示する機能があります。パラメータ表示ボックスが画面下に配置されている場合がありますが機能は同等です。
〇以下は最低限表示を推奨す項目です。
・Flight time:飛行時間
・Ground Speed:対地速度
・Altitude(Rel):相対的な高度
・Distance to home:ホームポイントからの距離
・Fly Toolsについて
アイコン及び名称 | 意味 |
自動離陸を実施します。(離陸状態ではこのオプションは表示されません。) | |
自動着陸を実施します。(着陸状態ではこのオプションは表示されません。) | |
自動帰還を実施します。飛行高度は設定に依存します。 RTL:Return to Launch | |
現在の自動動作を一時停止、再開することができます。 Pause有効状態だとPlayに表示が切り替わります。 自動航行やRTL、自動離着陸の動作を中断できます。 | |
その他のアクションが指定できます。表示項目は機体の状況に応じます。 |
・その他の機能
マップボックスとカメラストリーミングをタップすることでメイン表示を切り替えることができます。
>>>のようなアイコンになっている場合には再タップで格納状態を解除することが可能です。