産業用UAVデモフライト会in大阪

2022年12月6日 SkyLink Drone Days@枚方 イベントハイライト

2022年12月6日に大阪府枚方にて「SkyLink Drone Days」と題して産業用UAVデモフライト会を開催いたしました。
当日は天候にも恵まれ、弊社として初めてのフライトお披露目となる国内外の機種のデモンストレーションも行い、各産業分野での新たなドローン利活用の可能性をお伝えできたように思います。

今回はそんなイベントの雰囲気をお伝えする写真と共に、ハイライトを記事にしてみました!

〜オープニングセレモニー〜

Airpeak S1(ソニー/日本)

オープニングセレモニーとして、まずはソニーのAirpeak S1をフライトし、皆様を歓迎します。
ダイナミックに飛ぶ姿はやはりスタイリッシュで、お客様もスマホやカメラを片手に見入っていました。
パイロットが完全に手を離した自動飛行の様子もお見せできました。
Airpeak S1(UAVOOMのページに飛びます)

〜インフラ設備点検ソリューション分野〜

オープニングセレモニーで場があたたまったところで、さっそくデモフライトおよび講習会の本題に入ります。
まずはインフラ設備点検ソリューション分野で活用ができるドローンやカメラについて順番にフライトおよび解説をしていきます。

Matrice 300 RTK(DJI/中国)× iXM 100(Phase One/デンマーク)

記念すべき一発目は、DJI社のMatrice300RTKに1億画素カメラであるPhase One iXM100を搭載しフライトしました。
iXM100は1億画素という超高画素であるため、点検物との距離が遠くても安全な距離から広い範囲を高解像度撮影することが可能です。そのため、橋梁や風車のブレードなどの劣化部分やクラック(傷)を発見することができ、インフラ点検にふさわしい産業用カメラであるといえます。
実際のフライトでは空中からサッカーゴールを撮影し、その後モニターで撮影データをチェックしたのですが、ゴールの網目まで鮮明に見える様子にご参加いただいた皆様も感嘆の声を漏らしていました。今回はフライトしていませんが、1億2000万画素のiXM GS120も同時に展示を行いました。
iXM100撮影サッカーゴール画像

ちなみに使用しているジンバル「P3 Payload」もPhaseOne社製のもので、PhaseOneのカメラを搭載する専用のジンバルです。
PhaseOne iXMシリーズ

X6 MAX(AURELIA/アメリカ)

続いてのフライトは、今回初のお披露目となったアメリカのドローンメーカー「AURELIA(オーレリア)」のX6 MAX。X6は羽根が6枚であることを意味しています。今は生産終了となってしまったDJIのMatrice 600 Proに替わる産業ドローンとして活躍できると期待されている機体です。色々なカスタムができることも特徴のひとつです。
最大飛行時間は70分(ペイロードなしの場合、2kgのペイロードの場合50分)、最大ペイロードは6kgというハイスペックさで、安定したフライトを見せてくれました。
X6 MAX

〜写真測量・計測ソリューション分野〜

続いては、写真測量・計測ソリューション分野です。

ビルドフライヤー(石川エナジーリサーチ/日本)× KLAU PPK(Klau Geomatics/オーストラリア)

ビルドフライヤーの魅力はなんといっても国産であること。また、最大ペイロードは5kgなので、幅広い用途で活躍できる機体といえます。飛行時間もペイロードなしの場合45分、5kgペイロードの場合25分という長時間飛行が可能です。
カメラやセンサーなど様々なペイロードが搭載可能なわけですが、今回搭載したのは「KLAU PPK」。別の名を“精度ばちばち君”。
KLAU PPK(精度ばちばち君)とは後処理方式高精度測量システムのことで、あらゆる汎用UAVに搭載可能なユニットと取得したデータを後処理補正するためのソフトから構成されています。その名の通り位置情報精度がばちばちに合うため(±5cm未満)、SkyLinkでは愛称として「精度ばちばち君」と呼んでおります…。
ビルドフライヤー
精度ばちばち君

Airpeak S1 × KLAU PPK

国産機のご紹介が続きますが、やはり国産機の需要は年々高まっているように感じている今日この頃です。
Airpeak S1は空撮用途で作られた機体ではありますが、ミッション飛行など自動飛行も行えるため、測量分野で活用することも可能です。実際にSkyLink JapanではAirpeak S1にKLAU PPKのユニットを搭載させた検証を行っています。

viDoc RTK rover(Pix4D/スイス)× 4DLink(SkyLink Japan/日本)

こちらはドローンではないのですが、測量・計測に活用できるデバイスとして今回ご紹介項目に加えさせていただきました。
viDocは今年から取り扱いを開始した、LiDAR搭載型のiPhone/iPadを活用した小型計測デバイスで、これひとつで高精度な3Dスキャンを可能にします。(※別途Ntripサービスの契約が必要です)
viDocで取得したデータをSfMソフトウェア「PIX4Dcloud」や「PIX4Dmatic」にアップロードし、取得したデータの距離や面積、体積などを計算することができます。
さらに地理空間プラットフォーム「4DLink」に落とし込むことで、情報の集積・時系列化・共有することが可能になります。

実際にご参加いただいたお客様にもviDocを手にとっていただいて体験していただき、3Dデータが簡単に取得できる様子を体感していただけたと思います。
viDoc RTK rover
4DLink

〜LiDAR計測・測量ソリューション分野〜

SkyLink Drone Daysもいよいよ終盤に差し掛かってまいりました。

Matrice 300 RTK(DJI/中国) × Scanfly XT(3D Target/イタリア)

次にフライト・紹介させていただくのは、レーザースキャナ『Scanfly』シリーズ。
現在取り扱っている種類は、XT、Ultra X、Lite Xの3機種。その中でも今回搭載したのはXTです。
LiDARというのは非常に高額な機材ですが、この3DT Scanflyは比較的安価であり、さらに性能も優れているという特徴を持っています。
さらに、バックパックや車搭載など多岐にわたって活用できるLiDARとなっています。
3DT Scanfly

サーチ&レスキューソリューション分野〜

いよいよ最後のソリューション分野となりました。本デモフライト会の目玉といっても過言ではない、ラトビア製ドローンとその基地機能を備えたステーションの登場です!!

AtlasPRO × AtlasNEST(Atlas/ラトビア)

デモフライト会のなかで特に注目を集めていたこのドローン。
なかでも「AtlasNEST」は本邦初公開で、我々スタッフの中でも実際に動く様子ははじめて見るという人が多かったです。
“NEST”とは、本来「巣」や「入れ子」という意味を持ち、その名の通りドローンの帰る場所となっています。ドローン側は自分でここをホームポイントと定め離発着を行ったり、バッテリー交換を自発的に行なったり、完全自動型を可能にするドローン&ドローンステーションです。
NESTが起動し、徐々に扉が開き、その中からドローンが登場する様子は近未来SFの映画を観ているようでした!
このAtlasは、前述した通り完全自動型のドローンであること、遠隔でリアルタイムに情報が共有できることから、見回りなどの警備・防災や災害時の捜索などに役立つと期待されています。
AtlasPRO/AtlasNEST

〜おわりに〜

朝から夕方まで長きにわたって行なったこのSkyLink Drone Daysは、これにて終了です。
情報が盛りだくさんで全てはお伝えできておりませんが、なんとなく当日の雰囲気だけでも伝われば幸いです!

SkyLink Japan公式YouTubeチャンネルにて動画でもご紹介しておりますのでよろしければご覧ください!

次回は2023年1月24日(火)に関東で第二回SkyLink Drone Daysを開催予定です!
また詳細はあらためてお知らせいたしますので、ぜひホームページやニュースレターをチェックしてくださいね。

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