「ドローンの保険」ですが、「ドローン 保険」で検索してもいっぱい出てきてしまった! なんてことはありませんか? 調べてみると、対人対物に関する情報は、検索して結構あったので、今回は、ドローン本体のサポートについて解説します!
- 撮影中に落下してしまったときどうすればいい?
- 機体自体が壊れてしまったら保険は効くの?
- どの保険が自分に合っているのか?
- そもそも保険がどんな内容か知りたい
そんな疑問を払拭すべく定番の「徹底比較!」をします!
本記事では、せっかく高いお金払ったのに、修理のためにさらに追加で高額な支払いは心配
。。。何かあった時の機体の修理代金を補ってくれる3つのサービスを徹底比較します!!!!!
■結論からいうと!!!!!
・エアロエントリー:安くて、自分でプランを選びたい人。サポートも不要。
・DJI Care Refresh:DJI直で、サービスを受けたい人。1年で更新できなくてOK
・SkyLinkCare v3.0:保証が手厚い方が、いい人。1年経った後も更新したい人。
■ドローンの保険とは
まず、ドローンの保険には「賠償保険」と「機体保険」の2種類があります。
賠償保険は、「対人対物の保険で自分以外への補償」(この記事では省略)
機体保険は、「機体そのものにかける保険」自分のドローン本体を落下や衝突で破損してしまった場合に、その修理費などを保証してくれます。
また、機体が行方不明になった場合の捜索や交換・修理の費用の補償。自分が気をつけていても、事故や故障の危険性は0ではないドローン。鳥や電柱にぶつかる、風に煽られ飛ばされるなんてこともありえます。
■知っておくべき! ドローン機体のサポート
保険が付いていると、気持ちの余裕ができて飛ばせますね。では、実際に選ぶ際のポイントは何でしょうか?
・補償範囲
・価格(本体によって、保険料は変わります)
・疑問の相談の可否
これらを押さえておくと、自分にあったドローン保険を選ぶことができます。では、実際どんな保険があるのか。3つを厳選してみました!
【エアロエントリー DJI機体保険】
2016年4月10日から始まった、DJIユーザー向けのドローン専用の機体保険です。基本補償のみのプランがあるので、安価で利用できますよ。
詳しくは、エアロエントリー:https://aeroentry.co.jp/insuranceaircraft.php
◆メリット
プランが選べる
人によって、ドローンの使用頻度や使う目的はそれぞれ。エアロエントリーでは、A~Cまで利用目的に応じた補償内容と保険料を選択できます。
・プランA:基本補償のみ
・プランB:プランA+損害賠償請求権不行使特約+代替機賃借費用保険金
・プランC:プランB+国外危険補償特約(一時持出用)
プランBでは、他の方も飛ばすことがある。故障時の代替え機の料金もかかる。そこをサポート。
プランCでは、海外でも飛ばすことになった!そこをサポート。
◆デメリット
問い合わせ対応が少ない。また機体の使い方などを聞くことはできない。
電話か問い合わせフォームからのみです。また、電話は平日の17時まで。夜間は、保険会社のフリーダイヤルに連絡することになるので、気を付けましょう。
【DJI Care Refresh】
2018年8月23日からの新サービス。機体の購入時に同時申し込みをする公式の補償プログラムです。
詳しくは、DJI:https://www.dji.com/jp/service/djicare-refresh/info
◆メリット
1、仕組みが簡単
加入して、何かあったらチャットで連絡して、リフレッシュ交換費用を払って交換してくれます。
例えばMavic 2シリーズの場合、機体とジンバルが保証範囲に含まれています。交換費用は、初回が15,000円(税込)、2回目が18,000円(税込)。
2、VIPサービス対応
DJI Care Refreshは、DJI製品の専門スタッフによるサポートを優先的に提供。必要な時に素早くアドバイスを受けられます。
DJIホームページの「製品サポート」から、持っている機体ごとに製品に対して問い合わせができます。
簡単なチャット形式になっているので、電波があるところなら、スマートフォンでも対応してくれます。すぐにお悩み相談ができるのは、仕事をしている中では重宝するサービスですね。
◆デメリット
1、加入タイミングがややこしい
DJI Care Refreshは、以下のいずれかの条件を満たしている場合に、製品と関連付けることができます。そのため、いつ加入すればいいか分からなくなる方もいるそう。いつ加入すべきか知っておきましょう。
・新規購入かつアクティベーションが行われていない製品
・アクティベーション(ライセンス認証)を行ってから48時間以内の製品
・DJIカスタマーサポートで修理した後の製品
(修理完了後、DJI Care Refresh購入の招待メールを受け取ってから「72時間以内」に設定しないといけません。)
これらの条件を満たし、自分で初期動作チェックを行うことになります。代理店で動作チェックを行って欲しい場合は、アクティベーション後の保険加入の条件をクリアしないといけないので注意しましょう。
2、年間の加入金とリフレッシュ交換の費用は別!
交換するたびにお金がかかります。交換できるのは機体のみで送信機は含みません。ドローンの機種ごとに応じて費用も変わるので、注意してくださいね。
3、サービスの有効期限は1年で1回まで
期間が12カ月しばりであることに気をつけましょう。保証期間の1年が過ぎると再度加入ができません!さらに、一つの機体で一度しかサービスを受けられないのも痛いところ。
【SkyLinkCare v3.0】
DJIの代理店「SkyLink Japan」が、独自に用意した保守プランです。自社の認定整備士による修理・メンテナンスを行っている販売店のオリジナルサービスなので、アフターサポートが充実しています。
詳しくは、SkyLink Japan:https://shop.skylinkjapan.com/products/list?category_id=48
◆メリット
1、無制限で無償
追加料金が発生しないので、初心者は安心して操縦ができます。仕事で使うことになって練習したいけど、万が一壊れたらどうしよう・・・。そんな不安を抱えていた人にとっても安心なサービスです。
2、定期点検&更新が可能
定期点検を行って、そのまま更新することができます。1年ごとに保険を変える手間が省けるので、仕事の効率化にもつながりますよ。ちなみに、ドローンを購入して日が経った、他社で買った。そんな場合でも対応可能です。
3、テクニカルサポートが手厚い
使用後の動作確認や設定確認などの簡易検品まで行なってくれます。また、京都に実店舗も構えているので、スタッフに不具合を直接確認してもらいたい方にはおすすめです。
◆デメリット
1、初回に支払う金額は、DJI Care Refreshに比べ高額
Mavic2で比べた場合、DJI Care Refreshは、初回加入額は25,000円。一方のSkyLinkCare v3.0は、25,920円です。初期投資こそ高いものの、故障した時の費用がかかりません。長い目で見るとこちらの方がお得かも。
2、1年定期点検は、期間中1回のみ
墜落や水没の機体修理、簡易点検は回数無制限。
ですが、解体検品やクリーニング、テストフライトは「期間中1回のみ」とややこしいので気を付けましょう。
3、テクニカルサポートは、電話かメールのみ
店頭対面対応もあり親切ですが、チャット対応はありません。すぐに調べたい場合、電話をする手間が少しかかります。とは言え、電話すれば丁寧に対応してくれますよ。
■まとめ
・エアロエントリー:安くて、自分でプランを選びたい人。サポートも不要。
・DJI Care Refresh:DJI直で、サービスを受けたい人。1年で更新できなくてOK
・SkyLinkCare v3.0:保証が手厚い方が、いい人。1年経った後も更新したい人。
■最後に、、、
全てに共通する重要なことがあります!
「機体の回収ができないと適用になりません!」
「機体の数だけ加入が必要です!」
いかがでしたか?ドローンの落下や事故は、突然に起きることもしばしば。もしものことを考え、保証サービスの加入はしておきたいところ。自分に合った保険を選べるといいですね。
【執筆】 稲田悠樹 ドローンパイロット
空撮業務を行う傍ら、初心者向けドローン情報サイトDRATIONを運営。
書籍および雑誌等にドローンに関わる記事・情報を提供。
企業・自治体へのドローン納品およびパイロット講習も行う。
一般社団法人EDAC 理事長
一般社団法人チーム熊本 理事
一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO 理事
DRATION 代表
実績 空撮:テレビ朝日「劇的ビフォーアフター」、JAL新サービスPR映像/受賞:ドローン俯瞰空撮カレンダー2018/書籍:ドローン空撮GUIDEBOOK(2016、2017)など
【本記事は2018年11月21日時点の内容です。各サービスの内容や価格等は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。】