皆さまこんにちは。SkyLink Japan オフィシャルブログです。
2020年も気づけば7月、あっという間に半分が過ぎてしまいました。
この半年の間に、在宅勤務やテレビ会議システムを頻繁に使うようになり、大きく生活が変わった方も多いかと思います。 弊社ではそんななか「コロナウイルス対策でオススメの赤外線カメラを教えてください!」というお問合せをよくいただくようになりました。
赤外線カメラを使う場合、使用目的に応じたスペックや商品を選ぶことで、発熱者の検知に役立つ場合があります。
しかし、そもそも赤外線カメラは「体温計」ではないので、正確な体温を測るためのものではありません、という風にお伝えしています。
皆さまもニュース等で空港や施設の入り口に置かれているカメラを見たことがあると思います。高温な部分は赤色っぽく、低温な部分は青色っぽく表示してくれる、それが赤外線カメラです。
というわけで、今回は赤外線、そしてスマートフォンにも取り付け可能な赤外線カメラFLIR ONE Proについて簡単にご紹介したいと思います。
赤外線(せきがいせん)は、可視光線の赤色より波長が長く(周波数が低い)、電波より波長の短い電磁波のことである。ヒトの目では見ることができない光である。
(ウィキペディアより引用)
出典:ウシオ電機株式会社HP https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/material/attached_material_01.html
赤外線は電磁波の一種で、温度をもつ物体から放射されています。
私たちの目では見ることができないその放射エネルギーを検出し、可視化してくれるカメラが赤外線カメラです。 (カメラから何か出している訳ではありません!)
山の中で遭難者を探したり、工場内の配線や配管を点検したり、赤外線カメラの活躍する現場はたくさんあります。
ただ、赤外線カメラを使用するには正しい知識が必要です。
例えば、次の画像を見てください。
サングラスにマスクの不審者ではなく、普通のメガネをかけて感染症対策でマスクをしているSkyLinkスタッフです。
メガネをかけている人を赤外線カメラで撮影すると、メガネのレンズ部分は顔より温度が低く表示されています。これは、人間の顔から放射された赤外線がメガネのレンズ(ガラス)によって遮られているからです。
また、ガラス張りのお店を外から撮影すると、お店の中は写らず、撮影者自身から放射された赤外線がガラスに反射しカメラに写り込んでいます。
私たち人間の目では透明なガラスの向こう側を見ることができますが、赤外線カメラではガラスの奥を写すことができません。
逆に、ブルーシートやレジ袋などの素材は不透明ではありますが、赤外線カメラでは透過しその向こう側を写すことができます。
放射・反射・透過といったそれぞれの言葉の意味や、撮影する対象物の素材など特性を知らなければ、赤外線カメラで撮ったデータを理解することはできないのです。
さて、赤外線カメラで撮ったデータを理解するためには、まず赤外線カメラにふれてみてはどうでしょうか。気軽に赤外線カメラをはじめられる、FLIR ONE Proです。
スマートフォンにとりつけられる赤外線カメラで、iOS用、Android用(MicroUSB・USB-C)の3種類を販売しています。
使い方は簡単で、
1.アプリ「FLIR ONE」をスマートフォンにダウンロード
2.FLIR ONE Proをスマートフォンに接続
3.アプリをひらいて撮影する
面倒な設定などはありません!
左から、通常の赤外線画像、MSX(赤外線に可視画像のエッジを重ねる)、可視画像です。これら3種類を簡単に切り替えて使用できます。
お恥ずかしい話ですが、スマートフォンの下にFLIR ONE Proを付けるので、よく自分の指を写りこませてしまう失敗がありました・・・。一番右の写真の上部がそれです。
スマートフォン上で画像をさわると、MSXと可視画像の切り替えも簡単にできます。
撮影した画像は、アプリ上で編集ができます。
- 可視画像/MSX/赤外線画像の切り替え
- パレットの変更(1)
- スポット表示(ピンポイント、長方形、円形)(2)
- 赤外線領域の変更(3)
小さいながらもいろいろな機能が盛り込まれたFLIR ONE Pro。
今まで社内にある高性能/高額モデルは恐れ多くてなかなかとっつきにくかったのですが、このFLIR ONE Proを触って改めて赤外線は奥が深いなと感じました。
例えば、自分のiPhoneにつけて家の中で気軽に撮影してみた写真がこちらです。
ハイハイしている赤ちゃん。
赤ちゃんは体温が高いので、赤外線カメラでどう写るのか気になって撮ってみた写真です。
子どもが歩いたばかりの床にはしっかり温もりが残っていて、それが赤外線カメラで見える。 そんな単純なことでもすごく新鮮に感じたのを覚えています。
今年はコロナウイルスの影響で開催は未定ですが、フリアー社のセミナーは初心者向けも用意されているので、気になるかたはぜひ参加してみてください!https://www.flir.jp/support-center/training/(予定が決まり次第公開されると思います)
最初にも書いたように、コロナウイルス対策で使用したい場合は、適切な商品を選ぶことが必要です。
下記リンク(フリアー社ホームページ)にもあるように、大人数が集まる公共空間で、体表面温度の高い人を抽出するという使い方をお薦めしています。
ただし、体表面温度は外的要因に影響されるので、使用する環境などにはご注意ください。https://www.flir.jp/discover/public-safety/thermal-imaging-for-detecting-elevated-body-temperature/?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=25.00.A.EM.JP.est-products
SkyLinkではFLIR ONE Proだけでなく、ドローンに搭載できる赤外線カメラも多数取り扱っています。
赤外線カメラ一体型のMavic 2 Enterprise DUALや、赤外線カメラZenmuse XT2、FLIR Duo Pro R、FLIR Vue Pro R、それら搭載用のドローンなど、興味のある方はぜひご相談ください!
https://shop.skylinkjapan.com/products/list?category_id=&name=FLIR
※今回はFLIR ONE Proについてご紹介したのですが、コロナウイルス対策用の商品としての紹介ではありません。
また、非常に人気商品のため本日(7/3)時点では入荷待ちとなりますのでご了承ください。