国際ドローン展2023 SkyLink Japan ブースレポート

皆さま、こんにちは。SkyLink Japanです。

私たちは7月26日より3日間、東京ビッグサイトにて開催された「第9回国際ドローン展」に出展しました。開催全日晴天に恵まれ、また併設される「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023」との行き来も可能で多くのビジネスパーソンらが来場され、非常に活気のあるイベントとなりました。

当社ブースでは、多くのUAVや関連デバイス、ソリューションの展示をし、その中でも主だった機器の最新情報をレポートいたします。

高ペイロード・ヘリコプター型UAV「Velos V3」

VELOS ROTORS社 ギリシャ

会場内でも一際目を引かれたのが、こちらのバッテリーとモーターで駆動するシングルロータータイプのドローンです。最大ペイロード8.5kg、最大飛行時間80分、さらにLTEモジュールも搭載し、重量物を乗せより遠くまで飛行させることが可能です。

もちろん自動航行にも対応し、本国では物流や捜索救助などに活用されていますが、特に日本国内では大型のLiDARを搭載した広域での測量・計測業務などへも期待が寄せられています。

上記画像のプロペラ上部についている筒状の装置は、墜落時の衝撃を緩和させるためのパラシュートシステムです。

Velos V3 紹介ページ

公共測量対応、高性能&低価格 LiDAR「3DT Scanfly」

3DT社 イタリア

高性能なIMUを搭載し、公共測量に準拠した性能のUAV向けLiDAR(レーザースキャナ)です。小型であるため上記の「Velos V3」だけでなく、DJI機を始めとする多くの汎用ドローンに搭載可能です。

オプションでバックパックやMMS(Mobile Mapping System)にも対応し、ドローンの飛行が難しい山間地や人口密集地での計測にも役立ちます。

上記左画像は欧州向けMMSユニットです。上部の黒い四角のユニットは色付き点群を生成するための360度RGBカメラですが、AIにより車のナンバープレートをぼかす機能などが含まれる非常に高性能なカメラです。

3DT Scanfly 紹介ページ

写真測量向け小型VTOL機「WingtraOne」

Wingtra社 スイス

写真測量による計測に特化し、プロポやカメラ、フライトソフトなどがワンパッケージになった小型のVTOL(垂直離着陸)タイプドローンです。

PPK(後処理キネマティック方式)ユニットを搭載し、リアルタイムに補正情報を得るための現地でのインターネット接続が必須ではなく、後処理により高精度な位置情報が得られます。

プロポ画面内でのフライトミッション作成など、従来のVTOLよりも運用が容易で、建設・土木分野だけでなく、広域の作付調査(農業分野)など、多くの業界で活用が期待されています。

機体本体は上記右画像のような専用カバンに収めることができ、非常に可搬性能が高いことも特長に挙げられます。

WingtraOne 紹介ページ

米国製、最大70分飛行汎用UAV「Aurelia X6」

Aurelia Aerospace社 アメリカ

今回展示した「Aurelia X6 Pro V2」は、最大飛行時間70分、最大ペイロード6kgと高い汎用性のあるアメリカ製マルチコプターです。

同シリーズの「Aurelia X8 MAX」は最大飛行時間55分、最大ペイロード11kgと非常に可搬性能に優れ、どちらの機種も過去非常に人気のあった「DJI Matrice 600」(現在生産終了)の代替品を探されている方々に反響を頂いた機体です。

会場では、私たちSkyLink Japanが保有する他の主だった産業用ドローンとの飛行時間比較を行った動画も放送し、来場されるお客さまも熱心に見ていただきました。この動画は後日一般公開を予定していますので楽しみにお待ち下さい。

Aurelia X6 紹介ページ

外壁点検向け赤外線カメラユニット「FLIR A700」

TELEDYNE FLIR社 アメリカ

日本赤外線劣化診断技術普及協会(JAIRA)並びに、Teledyne FLIR社と共同開発を進めている赤外線カメラユニットの展示も行いました。

当社独自で開発した画像伝送装置を用いて地上で画像をリアルタイムに確認することができる、JAIRAの調査点検要求性能に準じた製品です。ドローンの操作系と独立しているため、ドローン側の設定を変更することなく運用が可能です。今秋より発売開始を予定しています。

外壁点検向けUAV搭載赤外線カメラユニット 紹介ページ

スマホ装着型小型計測デバイス「viDoc RTK rover」

Pix4D社 スイス

LiDAR搭載型のiPhone/iPadに装着し、高精度な位置情報を持った現場の3D画像データを簡易に取得できる小型の計測デバイスです。Pix4D社のSfMソフトと連携し、生成した三次元モデルデータから、距離や面積、体積などを図ることが可能です。

建設現場での基礎・埋設配管の把握や盛土の容積計算、事故・災害現場での状況記録などへの活用が見込まれ、変化が予測される現場データのデジタル保存や共有に適していると評価をいただきました。

専用のスキャンアプリ「PIX4Dcatch」は無料でAppStoreよりダウンロード可能です。ユニットを装着しないとRTKによる正確な位置情報は付与されませんが、スキャンの手軽さは体感いただけますので、是非お試し下さい。

viDoc RTK rover 紹介ページ

SkyLink Japanは世界中より優れたドローンや関連センサー/デバイスを選りすぐりインテグレートし、国内のお客様の課題に合わせご提案しています。

現地にお越し頂けなかった方々も、是非お気軽に当社までご相談ください。最後までお読み頂きましてありがとうございました。

その他出展商材・サービスのご紹介:
近接目視点検に代わる超高解像度カメラ「PhaseOne iXM100」
可視光、赤外線、レーザー距離計搭載小型UAV「Autel EVO Max」
インフラ点検向けAI診断システム「デンソーUAV」活用事例

上部へスクロール
Share via
Copy link
Powered by Social Snap