みなさん、こんにちは!! SkyLink Japanです。
様々な展示会でドローンを目にする機会が一般的になってきました。 それだけ注目されている技術分野のひとつなのだなと実感しております。
日進月歩のドローン技術
現地でのパイロットによる手動操作、自動航行、そしていよいよ遠隔からの自動制御も可能になるという絵に描いたような未来がもう来ています。
人手不足・労働時間・作業者の安全確保などドローンを導入する理由は様々です。
業務を自動化するドローンポート
ドローンを飛行させるには、都度現地へパイロットが出動し、機材を準備、飛行の実施という流れが一般的です。
エリアはまだ限られるかもしれませんが、悪天候も気にせずドローンを現地に配備しておき、リアルタイムの天気もモニターしながら遠隔地から自動飛行させる技術があるとすれば、より多くのシーンで私たちのチカラになってくれると思いませんか?
ドローンポートとは、日常的な雨などもろともせず、かつドローンを収納する離着陸エリアも備え、遠隔による自動飛行も可能にした現場設置型の専用機器のことを指します。
ドローンポートの活躍が期待される分野
現時点、長期的な大型建設現場や広大な施設管理、パトロール、捜索、災害現場など多くの分野での導入、活躍が期待されております。
とりわけ重要インフラにおけるパトロールでは、多くの場合24時間監視体制が敷かれており、夜間でも複数の警備員さんが巡回する場合もあるため、人手不足が激しい日本では人員確保の面でも大きな課題となっております。
発売されているドローンポート
ドローンポートの商品として現在販売されているものに、DJI社のDock2があります。そしていよいよ国内販売が迫ってきているのが、Autel Robotics社のEVO Nestです。
日本ではJapan Drone 2023ではじめて公開されました。実はこのEVO Nest、世界では実装されており様々な分野での活用が始まっております。ヨーロッパのとある国からは一気に 数百台 もの受注を受けたとか。何だか凄いことになっておりますね。
EVO Nestには多くの実績を持つあの機体
EVO Nestに搭載されている機体は、既に多くの実績を生み出している あのEVO Maxです。つい最近ですが、このEVO Maxも最新のアップデートでより強力な機能が追加されました。こちらについては、次回以降順次ご紹介したいと思います。
実はSkyLink JapanはAutel Robotics社からこのEVO Nestをお借りし、様々な検証を行う機会を得ることができました。DJI社のDock2につきましては他の企業様がご紹介されておりますので、ここではEVO Nestが得意とするシチュエーションについて触れていきたいと思います。
早速結論!!
このEVO Nest、特にパトロール、インフラ点検、捜索活動などでの活躍は目に見えていますが、何といっても真価を発揮するのは 「夜間」、 「非GPS」 環境下における性能ではないでしょうか。
この夜間のカメラ性能については、私たちも2024年の2月に携わらせていただいた実証実験で驚いたことは記憶に新しい出来事です。
関連記事:出光興産様の油槽所にてEVO MAXを用いた実証実験を行いました。
サーマルカメラによる温度変化箇所の特定、スターライトカメラ(4Nカメラに付属)による夜間でのクリアな視認性、AI認識技術の進化による車両/ボート/人/動物/煙/火などの識別と追跡機能、レーザー距離計による対象物までの距離など多くの情報を得ることができます。
強力な障害物検知システム
障害物検知システムも強力です。デュアルビジョンシステムとミリ波レーダーの組合せ、Autel Autonomy Engineが1.27センチメートルの物体も認識してしまうなど、暗所におけるポジション維持や非GPS環境下における飛行でも安心感が違います。
あらゆることが自動で進行
ミッションが終了し、機体がドッグに帰還すれば、自動的にドッグのドアが閉じ、取得データのアップロード・バッテリーの充電・空調システムによるドッグ内環境の構築と全自動で進行します。パトロール、インフラ点検、捜索活動などがより一層進化し、私たちをサポートしてくれること間違いなしですね。
魅力的なドローンを世界に送り出し続けているAutel Robotics社から今後も目が離せません。気になった方は是非お問い合わせください。
Autel Robotics社ホームページ:https://www.autelrobotics.com/
DJI社のDock2とのスペック比較表
Autel Robotis EVO Nest | DJI DOCK2 | |||
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機体 | EVO MAX | Matrice 3D (写真測量モデル) | Matrice 3TD (赤外線カメラ搭載) | |
活用イメージ |
パトロール インフラ点検 捜索・救助 消防支援 |
建設現場での進捗管理/測量 緊急・災害 |
巡視 緊急・災害 インフラ点検 |
|
カメラ |
【4N】 ●広角カメラ 50MP 1/1.28″ CMOS 絞り: f/1.9 DFOV: 85° 換算焦点距離: 23 mm ●サーマルカメラ 640×512 焦点距離: 9.1 mm 16x Digital Zoom 範囲: -20℃ ~ 550℃ ●スターライトカメラ 2.3MP LUX: 0.0001 ISO: 450000 換算焦点距離: 41.4 mm ●レーザー距離計(対象部との距離) 計測範囲: 4.99 – 1139 m 計測精度: ± (1 m + D×0.15%) |
【4T XE】 ●広角カメラ 50MP 1/2″ CMOS 絞り: f/2.8 DFOV: 85° 換算焦点距離: 23 mm ●ズームカメラ 1/2インチ CMOS 48MP 8K 10x 光学ズーム 160x Max. ハイブリッドズーム 絞り範囲: f/2.8–f/4.8 ●サーマルカメラ 640×512 焦点距離: 9 mm 16x デジタルズーム 範囲: -20℃ ~ 550℃ ●レーザー距離計(対象部との距離) 計測範囲: 4.99 – 1139 m 計測精度: ± (1 m + D×0.15%) |
●広角カメラ 4/3型CMOS 24mm相当 (35mm判換算) 有効画素数 20MP メカニカルシャッター ●望遠カメラ 1/2インチ CMOS 162mm相当 (35mm判換算) 有効画素数 12MP |
●広角カメラ 1/1.32インチCMOS 24mm相当 (35mm判換算) 有効画素数 48MP ●望遠カメラ 1/2インチ CMOS 162mm相当 (35mm判換算) 有効画素数 12MP ●赤外線カメラ 40mm相当 (35mm判換算) ノーマルモード:640×512@30fps UHR赤外線画像モード:1280×1024@30fps (UHR赤外線画像モード有効時、機体は、周囲光の明るさに合わせて、UHR赤外線画像モードを自動で有効/無効にします。) 28倍デジタルズーム |
障害物検知システム |
デュアルビジョンシステム(SLAM)&ミリ波レーダーの組合せ(暗所でのポジション維持、GPSが利用できないエリアでの飛行) Autel Autonomy Engineが1.27cmの物体を認識 |
6方向 | ||
最大飛行時間 |
32分(ABX40) 37分(ABX41) |
50分 | ||
ドッグ重量 | 63kg | 34kg | ||
ドッグ寸法 |
長さ1363mm×幅773mm×高さ853mm (OPEN時) 長さ1363mm×幅773mm×高さ853mm (CLOSE時) ※気象観測ポール含む |
長さ1228mm×幅583mm×高さ412mm (OPEN時) 長さ570mm×幅583mm×高さ465mm (CLOSE時) |
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入力電圧/電力 | 110V/220V(AC)、1200W~2000W | 100V~240V(AC)、最大1000W | ||
最大有効動作半径 | 7km | 10km | ||
離着陸風速 | 12m/s | 8m/s | ||
ドッグ動作温度 | -30℃~+50℃ | -25℃~+45℃ | ||
内蔵バッテリー | 1時間 | 5時間 | ||
ドッグ保護等級 | IP55 | IP55 | ||
機体保護等級 | IP43 | IP54 | ||
耐用年数 | ー | 3年 | ||
その他 |
●カメラ交換で用途変更対応 ●アンチ混線、アンチ干渉 RFI、EMI、GPS スプーフィングに対抗するために特別に設計された高度な飛行制御モジュールとアルゴリズムを使用しています。 これにより、送電線、重要な構造物の近く、複雑なエリアでも自信を持って飛行できます。 ●A-Mesh ドローン間の自律通信、接続、コラボレーションを可能にします。中継点としての機能 ●Ai認識技術 車両/ボート/人/動物/煙/火などを区別し、リアルタイムの熱画像と光学画像で自動追跡と識別 |
●ドッグ設置場所環境評価機能 設置場所のGNSS環境などが適しているかを評価する機能が付いており、設置場所選択の効率が高い ●ドローン目線でのルートシミュレーション 飛行時にカメラがどの位置に照射され、どう映るかの確認が事前に可能 ●URLやQRコード配布によるライブ映像配信(上限時間あり) ●ドッグ着陸後のプロペラ格納動作やセンタリング動作が無いため、キャビンドアクローズまでの時間が早い |