皆さまこんにちは。SkyLink Japanオフィシャルブログです。
最近のドローンは小型でも綺麗な写真が撮れるモデルが続々出てきています。
最新機種のMavic Air 2でも4200万画素まで撮れるので、個人利用では十分すぎると言っても過言ではないのでしょうか。
さて、今回は産業系カメラにフォーカスしてみます。
超高画素カメラかつドローンにも搭載できる1億5千万画素カメラPhaseOne(フェーズワン)のご紹介です。
まずPhaseOneという名前にはあまり馴染みがないかと思いますが本社はデンマークの首都コペンハーゲンにあり、中判カメラというフルサイズよりも大きいセンサーを扱うメーカーになります。
また日本にも修理や生産の工場があるグローバル企業です。
このカメラは主に広告、航空測量や構造物の点検・3次元化、文化財の保護、監視などの目的で利用されています。
有名なところだとNASAでも使われていたりしているんです!!
PhaseOne XFシリーズ
PhaseOne社が出しているカメラの種類はとても豊富です。
いわゆる一眼レフタイプのものもあれば、レンズと一体型のもの、真四角のカメラながあります。
どれも特殊なカメラ・レンズで、筆者の私も見たことない産業用カメラばかりです。
このような特殊なカメラは値段も高価ですが、性能ももちろん高く、カメラマンの方にも憧れのカメラと言われるぐらい評価の高い製品です。
ではそのPhaseOneカメラはどんな写真が撮れるのか、いくつかご紹介させていただきます。 1枚目は高層階から窓越しに撮ったものです。
この写真の中央部分(黄色枠)を拡大してみると・・・
直線距離で約850m先になるのですが、拡大すると車種だけではなく歩道や海岸沿いを歩いている人も見えてしまいます。
次に手持ちで複雑な構造をしている鉄塔を撮りました。
引きで見るとあまり分かりませんが高画素なので拡大してもくっきり見えますね。これが1億5千万画素の世界です!!
反対に近い距離で撮影するとどうなるのでしょう。
3〜4mの距離でモデルさんを撮影したものです。 PhaseOneカメラで撮ると、まつげの1本1本まではっきり見えるので恐ろしいほどいろいろなものが見えてしまいますね・・・
このように高画素カメラはズームカメラと違って、離れて撮影してもあとで拡大することで詳細な部分まで見ることが出来る、これが大きな特徴となります。
冒頭でも説明しましたがPhaseOneカメラはドローンにも搭載可能です。 DJIのMatrice 600 Proにも載せられるモデルでは、ファインダーなどもなくなり長方形のカメラで珍しい形をしています。
PhaseOne iXM-RS150F
こちらも同じく1.5億画素で、現在ドローンに載せられる最も高画素の中判カメラになります。
DJIの人気商品であるPhantom 4 Pro(2000万画素)と比較するとフライト時間は5〜7倍に短縮できるという値も出ています。
このように「安全な距離」で「広範囲」を「高精細」に「短時間」で撮れることから、PhaseOneカメラの産業利用が増えてきています。
PhaseOne iXM-RS150Fの主な使用例↓
対象物 | 見たい箇所 |
---|---|
橋梁 トンネル 送電線 風車発電機 潮流発電機 煙突 航空機 船舶 エレベーター 鉄道軌道 アンテナ ダム 電子の衝突 農作物 山林 | クラック 傷 錆 ワイヤー ボルト 接合部 塗料の斑・浮き 緩衝材 ゴム 溶接 衝撃痕 微生物の繁殖 スパーク 開花状況 育成状況 |
インフラ関係ですと先日、政府がドローンを使っての点検を認め点検要領に明記するというニュースも出ていました。
コロナの影響とあわせて業務の効率化を図れるこういったツールは活躍の幅を広げそうですね。
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