皆さまこんにちは。SkyLink Japanオフィシャルブログです。
今回はSkyLink Japan技術部から、先日発売されたMatrice 300の検証実験の結果を少しだけ報告します。
M300RTK の特徴として、なにより機体の性能が大幅に向上しました。 ここに挙げられている内容だけでも感動的です。(個人的には特にプライマリーフライトディスプレイが…)
飛行させて最初の感想は、ホバリングが非常に安定しているということでした。 6方向検知&測位技術も素晴らしいですね。
今回はそんな M300RTK と、こちらも機能満載な H20T との組み合わせで行った検証のうち、まず 2 つをご紹介したいと思います。
- レーザー距離計精度検証
- クラックスケールを用いたズームカメラ精度検証
◎ H20T レーザー距離計精度検証
波長 | 905 nm |
測定範囲 | 3〜1200 m(直径≥12 mの垂直面までの距離、反射率20%) |
測定精度 | ± (0.2 m + D×0.15%) Dは垂直面までの距離 |
レーザー距離計とスペック(DJIホームページより)
メジャーによる実測と、レーザー距離計との数値を比較しました。
40mから離れて200倍ズームで壁を撮影するとこのように見えます。
左側に対象物までの距離や、対象物の座標などの情報を確認する事が出来ます。
結果は下の表のとおりです。
実測 (メジャー) | H20Tレーザー距離計 (地上置き) | H20Tレーザー距離計 (飛行) |
5m | 5.3 | 5.5 |
10m | 10.4 | 10.0 |
20m | 20.3 | 20.0 |
30m | 30.3 | 30.2 |
40m | 40.5 | 40.1 |
50m | – | 49.8 |
◎ クラックスケールを用いたズームカメラ精度検証
ズームカメラの位置とスペック(DJIホームページより)
橋から40m離れ、青枠内のクラックスケールを確認していきます。
ちなみに、対象物をグリッドに分けて高解像度の写真を撮影する事も可能です。
今回は、約20m離れた場所から橋梁を96のグリッドに分けて、それぞれ15倍で撮影しました。
このグリッドの中の見たい部分をクリックすると
↓
希望の部位を確認する事が出来ます。
まとめ
このズームカメラだけでも点検用途で活躍しそうですね。
次の機会に検証その②をお届けします。