PolarProNDフィルターを使いこなそう

PolarPro NDフィルターを使いこなそう!!

皆さまこんにちはSkyLinkJapanオフィシャルブログです。

今回はPolarPro製NDフィルターを使用した撮影例をご紹介したいと思います。

今回使用したPolarPro のレンズフィルターは、以下の2商品です。

Variable NDフィルター (Peter McKinnon Edition)

QuartzLine フィルター

NDフィルターは最近人気のスローシャッター撮影には欠くことの出来ないアイテムです!

NDフィルターを活かした撮影

NDフィルターの代表的な使用例といえば車の光跡ではないでしょうか。
シャッタースピードを遅くすると車のヘッドライトやテールランプが線状に写ります。

ND64 ISO100 EV0 F7 S30


今回はND64を使用していますが、ND16や32でも十分撮影できます。

少し明るい時間の車の光跡もとても綺麗です。

ND1000 ISO100 EV0 F8 S70

次にNDフィルターの使用による水面やガラス面の表情の変化を見てみましょう。

次の写真はフィルターなしで撮影したものです。
ビルの前のスペースに薄く水が張られているのですが、かなりはっきりビル群が反射しています。リフレインと言われ人気の撮影方法です。

ND無し ISO100 EV0 F13 S1/100

次にND1000を使用しました。強風で少し細波が立って水面がくすんでいてとても幻想的です。
反射の仕方がフィルターなしの時に比べ静かで落ち着いた雰囲気ですね。

ND1000 ISO100 EV0 F13 S10.0

水面にしっかり反射させたい場合はフィルターが無い方がいいですが、それぞれ異なった良さがあり好みに応じてフィルターをうまく使い分けると面白いですね。

観覧車もグルグルに!
目に見える景色とは違ったものが撮れるのでとても面白いです!
また長時間露光をすることによって歩いている人などを消すことが出来ます。
動いている人が消えて、立ち止まっている人だけが写りますので対比させるのも面白いですね。
この時は偶然歩いている人ばっかりだたったのでみんな消えました!

ND1000 ISO100 EV0.3 F7 S13

こちらはちょうど船が通り過ぎたので海面に跡が残っています。
波が滑らかになり景色が際立つように感じます。

ND1000 ISO125 EV0 F14 S25

日差しが明るければ明るいほど白飛びしやすいので濃い色のNDフィルターが必要です。

暗くなってくると濃い色のフィルターだとピントが合わせにくくなってくると言われていますが、PolarProのND1000フィルターは透明度が高く、暗くなってからでもしっかりピントを合わせることが出来ます。
これは助かりますね!

ND1000 ISO100 EV0 F10 S80

夜景の撮影はとても難しいですよね。特に夕暮れ時は刻一刻と空模様が変化していきます。
そういう時には可変式のVariable NDフィルターがとても便利です。何枚もNDフィルターを揃えるのは大変ですし、交換する時間が惜しい時にも1枚でいく通りもの撮影方法を試すことができます。

ND16 ISO100 EV0 F6.3 S3.2
ND16 ISO100 EV0 F4 S10

また晴れた日など明るい環境でF値を小さくして撮ると明るすぎて白飛びすることがありますが、そんな時に光量を減らして適切な露出にしてくれます。

ND16 ISO100 EV-0.3 F4 S1/200

白いお花も白飛びしやすいですがちゃんと写っていますね。

これからの時期に楽しみな紅葉の撮影にもとても効果的です。
ギラツキを抑え紅葉本来の色味をしっかり出してくれます。

ここでNDフィルターについて少し触れておきたいと思います。

NDとは?

NDとはNeutral Density(ニュートラル・デンシティー)の略で中立な濃度という意味です。
レンズから入る光量を落として眩しさを抑えるサングラスのような役割があります。

NDフィルターにはND4やND8、ND16、ND32、さらに大きくなるとND500やND1000というのもあります。
この数字は光をどれくらい抑えることができるかを表しています。

種類ND4ND8ND16ND32ND64ND1000
光量1/41/81/161/321/641/1000
絞り段数2段3段4段5段6段10段
透過率50%25%12.5%6.25%3.12%0.19%

Variable NDフィルター (Peter McKinnon Edition) に記載されている「2-5stop」「6-9stop」というのはこの絞り段数のことを表しています。

NDフィルターをつけた場合シャッタースピードがどの程度遅くなるのかは下の表から求めることができます。

絞り段数2段3段4段5段6段
NDフィルターなしND4ND8ND16ND32ND64
1/4000秒1/1000秒1/500秒1/250秒1/125秒1/60秒
1/2000秒1/500秒1/250秒1/125秒1/60秒1/30秒
1/1000秒1/250秒1/125秒1/60秒1/30秒1/15秒
1/500秒1/125秒1/60秒1/30秒1/15秒1/8秒
1/250秒1/60秒1/30秒1/15秒1/8秒1/4秒
1/125秒1/30秒1/15秒1/8秒1/4秒1/2秒
1/60秒1/15秒1/8秒1/4秒1/2秒1秒
1/30秒1/8秒1/4秒1/2秒1秒2秒
1/15秒1/4秒1/2秒1秒2秒4秒
1/8秒1/2秒1秒2秒4秒8秒
1/4秒1秒2秒4秒8秒16秒
1/2秒2秒4秒8秒16秒32秒
NDフィルター使用時のシャッタースピード早見表

例えばNDフィルターを付けずに撮影した時に適正露出が得られるシャッタースピードが1/4000秒だった場合、ND4のフィルターをつけるとシャッタースピードは1/1000秒になります。

NDフィルターの便利な使い方

NDフィルターは重ねて使用することが出来ます。
例えばND4とND8を重ねると4×8でND32の効果があります。
初めて購入するならND8とND16を購入すると重ねてND128になるので昼間にスローシャッターにしたい時に便利です。
ただ広角レンズを使用する場合、フィルターの縁が写真に映り込む「ケラレ」が出ることがありますので重ね付けには注意が必要です。

NDフィルターを使うとそれまでのカメラの明るさと比べると格段に明るく設定することができます。
これは未知の感覚で、雲の流れや車の軌跡など目に見えない時間の経過を写しとることができます。

ND 500や1000などはシャッタースピードや絞りを自分で考えて撮らないといけないのでとても難しいように感じますが、結局は「白飛びしない設定」もしくは「暗すぎない設定」にするだけです。
色々変えながら撮影していくと慣れていきますよ。

NDフィルターを使いこなせると撮影の幅が広がります。
高性能なNDフィルターでさらにオリジナリティあふれる撮影ができるといいですね。

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