皆さまこんにちは。SkyLink Japanオフィシャルブログです。
あっという間に7月が過ぎようとしています。
7月はとにかく雨が多かったですね。
ドローンを飛ばしに行けなかったという人も多かったのではないでしょうか。
私たちもなかなか屋外に空撮や検証に行くことができず、オフィスでジトジト仕事をこなしていました・・・
さて、今回は、Matrice300 RTK(以下M300RTK)とZenmuse H20Tの検証実験の第三弾!
数あるM300RTKの機能の中でもライブミッション記録機能とAIスポット確認についてご紹介します。
これまで第1弾、第2弾とM300の検証結果を紹介してきましたが、点検や災害時に非常に便利なツールになるのかなと感じています。
過去の検証記事はコチラ
M300RTK検証その①
M300RTK検証その②
みなさんは、普段ドローンはどのような方法で飛ばされていますか?
自分でドローンを操作してのマニュアル飛行?
あるいは、あらかじめ飛行ルートを設定しての自動航行?
特に点検業務などでは、毎回同じ飛行ルートで、同じ対象物を確認できたらな
と思う事はないでしょうか。
しかし、マニュアル飛行だと操縦やカメラ撮影のセッティングが大変・・・
自動航行するにも、ウェイポイントを設定や、アプリケーションが複雑でわかりにくく、自動航行の計画を立てるのが難しいよ・・・
という方もいるかもしれません。
そんな時にM300RTKのライブミッション という機能はきっとあなたのお役にたてると思います。
ライブミッション記録機能について
例えば下の建物の点検
毎回、矢印のように飛行させて、要所要所を撮影したい!といったときに、簡単にミッションを組むことができます。
このルートを飛行させながら、点検に必要な箇所を撮影するだけでウェイポイント(通過地点)が作られます。
ライブミッションは、あらかじめデモ飛行を行うことで
- 機体の動き
- ジンバルの向き(カメラの向き)
- 写真撮影
- ズームレベル
などの動作を記録して、今後の自動点検に利用できるミッションファイル(自動航行の計画)を作成する事ができます。
今回はこのようなミッションを作る事ができました。
フライト中に手元のボタンを押すだけでウェイポントを設置できるほか、写真を撮影だけでも自動的にウェイポイントを記録してくれるというのはとても簡単ですね!
さらに、その時撮った画像の倍率や画角、ジンバルの角度なども自動で記録してくれます。
しかし、この機体(M300RTK)はこれだけではありません。
写真を撮影し、ウェイポイントを記録してミッションを作成したら・・・・
ここからがM300RTKの神髄
ライブミッションで作成したものを修正・編集する事で、さらに良い飛行計画が作成できます。
定期点検業務において、重要なのは毎回同じ位置から同じ個所のデータを取得すること。
それを実現するために、AIスポット確認を行う事ができます。
AIスポット確認について
あらかじめ取得した画像で対象範囲を指定し、次回以降のミッション中にカメラ画像からAIで自動的に対象物を認識することで、同じ場所を同画角、同倍率で撮影する事ができます。
AIスポット確認する方法はとっても簡単
各ウェイポイントで撮影された写真の中から対象物を指でピピッと範囲を指定してあげます。
それだけで対象物を認識してくれます。
また、ウェイポイントはこれまで、どのアプリケーションでも最大100個くらいが限界でしたが、M300RTKのライブミッションでは最大65,535個のウェイポイントを設定する事ができます。*Waypoint 2.0
バッテリーの進歩により飛行時間が長くなったとは言え、、、、いえ、なんでもありません。
さらに、ウェイポイントでは様々な指示を登録する事ができます。
これは少々玄人向けですね。
ウェイポイント間の動画を撮影したり、インターバルでの写真撮影をしたりズームを調節したりなど、様々な設定を行う事ができます。
そういった、プロの方のニーズも叶える事ができるのがM300RTK
今回は、ライブミッションによって作成したミッションを複数回自動航行させ、同じ写真が撮れるのかどうかを検証してみました。
地上でスマート送信機からドローンへ飛行計画をアップロードし、、、
開始を押すと自動で飛び立ち、ミッションが開始されます。
まずは時計から
若干のずれはありますが、ジンバル角度やズーム倍率もあわせており、しっかり時計を捉えていますね。
幾何学的な模様が連続するような場所でも、しっかりと同じ個所を捉えています。
今回は2倍、10倍のズームでの写真を紹介しましたが、光学で23倍までのズームでの写真を撮影する事が可能です。
もちろん、撮影した写真をデジタルズームするによって、より詳細に施設を確認する事が可能です。
ライブミッションを行った際に気になった点は、いちどウェイポイントへ移動して撮影し、次のウェイポイントへ向かう際に、カメラのジンバルの向きが一度正面になります。
そしてウェイポイントに到着すると、あらかじめ記録していたジンバルの角度やズームに調整され撮影されるという事です。
また、ウェイポイントからウェイポイントのあいだは、ジンバルの角度やズームの調整を任意で行う事ができ、写真や動画撮影を行う事ができます。
さらに、H20Tカメラを使用した場合だと、熱画像での確認や撮影を行う事ができます。
また、スマート送信機では画面の様子をキャプチャ・録画する事ができます。
自動航行させている間、スマート送信機に表示されている様々な情報をデータとして残すことも可能です。
まとめ
今回は、Matrice300の機能の中でもライブミッションとAIスポット確認を紹介しました。特に点検業務などにおいて、業務を自動化する事が可能となります。
これまで、高所や危険個所などの点検業務を人間が行ってきましたが、Matrice300は障害物検知機能や高度なAI機能に加えて、今回紹介した機能を合わせると、あなたの業務をサポートしてくれるのではないでしょうか。
安心・安全に仕事が出来るって良いですよね。
ここ近年、ドローンがどんどん進化してきて安全性の向上や自動航行機能の向上がなされています。
しかし、最終的には操縦するのは私たち人間です。
そのため万が一の不慮の事故に備え、きちんと安全確認を行うほか、ドローンに関する知識や操縦技術を磨くように心がけたいものです。
雨も上がり、これから気持ち良い季節がやってきましたよ!
みなさんも、安全に気を付けてドローンライフを送ってください。